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「入定〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

入定の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
、王を召し展礼せしむとはなかなか豪《えら》い坊主だ。王境内虎災大きを救えと乞うと入定する事|須臾《しゅゆ》にして十七大虎来る、すなわち戒を授け百姓を犯すなからし....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
天皇大宝元年に、漢土へ渡ったと記されてあるが、それではその後この地へ帰り、ここで入定されたものと見える」 こう思って来て若侍は、意外の感に打たれたが、それと同....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
心頭火自涼《しんとうめつきやくひもおのづからすずし》 の偈《げ》を唱えて火中に入定《にゅうじょう》したというような話は、有名な話であります。 宇津木兵馬は駒....
十二支考」より 著者:南方熊楠
徒、殊《こと》に畏《おそ》れ多いが至尊で落飾された方々もこの弥勒の出世をあるいは入定したり、あるいは天上霊域で待ち合され居るはずとさる高僧から承った。とにかく昔....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
》ろ滑稽《こっけい》だが、宋の蘇東坡《そとうば》は戒禅師の生れ代り、明の王陽明は入定僧《にゅうじょうそう》の生れ代り、陽明先生の如きは御丁寧にも其入定僧の屍骸《....
稚子法師」より 著者:国枝史郎
て幾年か経過した、その時京都白川の里で尊い聖僧が衆人の前で生ながら土中に埋もれて入定したと云う噂が諸国の人々に依って語られたが、其聖僧こそ他ならぬ稚子法師であろ....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
うなことを伝えている。――北天竺|乾陀羅国の見生王は生身の観世音を拝みたくて発願入定三七日に及んだ。その時に、生身の観音を拝みたくば「大日本国聖武王の正后光明女....