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「入府〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

入府の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
丹下左膳」より 著者:林不忘
ととおりの挨拶ののち、すぐこう言って、相手を見た。 相手というのは。 対馬守入府の通知を受けて、いま小石川第六天の自邸から、打ちあわせに来た別所信濃守です。....
丹下左膳」より 著者:林不忘
なるものを頭《かしら》としておりますが、そこへまた、国もとからも、一団の応援隊が入府《にゅうふ》いたしまして、目下江戸の町々に潜行いたしておる柳生の暴れ者は、お....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
国人に扮装して入ってきたものは、すべてここで最期を遂げる。つぎに第四関でもう一度入府の請願をし、仮照を返してほんものの護照を受け、府関査察のいる第五関で通関税と....
三国志」より 著者:吉川英治
呈し、魏呉不可侵条約、ならびに軍事同盟の締結をいそいだ。 呉の外交官の一行が、入府したとき、曹操は歯医者を招いて入れ歯をさせていた。斜谷の乱軍中に口へ鏃をうけ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いたらしい。 一つには、折ふし、大馬揃いの前日とも聞えていた。で、そんなさいに入府してもと、義貞も、腰をすえたのだろうが、さらには道誉がまた、 「当日には、ほ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ら、 「万一にも」 と、幕府は戦時令にひとしい厳しさを以て、流言の徒や、怪しい入府者を取締り、七|切通しを、兵で塞いだ。 しかも、柳営の白洲で、その日まで吟....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
係のものであったらしい。したがって頼朝公のお墨付というものを伝えて、徳川家康江戸入府の際にも、その由来を申し立てて、エタ非人の頭たることを認められたのであった。....
大岡越前」より 著者:吉川英治
れどもの談合は、北町奉行の中山殿や、折ふし、寺社奉行の牧野殿をたずねて、宇治より入府中の鉄淵禅師を加えて、昨夜、深更まで、協議をこらした次第でした。……その結果....