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「入所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

入所の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
階段」より 著者:海野十三
に顔面を硬直させなければならなかった。 「図書係の京町ミチ子嬢。こちらは今日から入所された理学士|古屋恒人君。よろしく頼むよ」四宮理学士の声は朗らかであった。 ....
赤外線男」より 著者:海野十三
んな調子で、二人はいつの間にか十年の知己のようになってしまった。 白丘ダリアの入所後はやくも五日のちには、赤外線テレヴィジョン装置がもう一と息で出来上るという....
社会時評」より 著者:戸坂潤
適当)。政府及び地方庁は之に若干の建設補助を与えるが、経費は自給自足でやらせる。入所すべき人物は地方で折紙づきの篤農家候補を厳選する(貧農は御免蒙ることにする)....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
座敷牢では剣呑《けんのん》だから、庭へ二重牢と来た。重ね重ねこれは有難く心得て御入所に及ぶほかはあるまい、笑止千万――ところが、今度の熊は、以前のように手軽くは....
マダム貞奴」より 著者:長谷川時雨
とでも楯《たて》を突きあっているのはあまり狭量ではあるまいか。かつて女優養生所に入所した、作家田村俊子さんは、貞奴を評して、子供っぽい可愛らしい、殊勝らしいとこ....
キド効果」より 著者:海野十三
なんです。これが本当の曲線なんです。こうもあろうかということは、ずっと以前、僕の入所当時ですが、恰好の悪いながら、第四図というのを取ったときに、この扁平なのが出....
新生の門」より 著者:林芙美子
な統計かも知れませんが、女の狡猾と云うのは、ちょっといやな気持ちがします。また、入所時に於ける、教育程度も、高等教育を受けたものはたった一人位で、あとは無筆者が....
肌の匂い」より 著者:三好十郎
が山内杉雄と結婚したのは、戰爭中、東京に於てで、當時、久子は或る映畫俳優養成所に入所したばかりの研究生で(Mさんは、そこの講師の一人で、數多くの研究生の中で、久....
原子爆弾雑話」より 著者:中谷宇吉郎
その将官の人は大変理解のある人であって、この話にすぐ賛成してくれた。そしてT君が入所したらすぐ一通りの器械の註文をすまさせて、欧米の関係研究室を見学させるという....