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「入津〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

入津の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神神の微笑」より 著者:芥川竜之介
い》や薔薇の中から、一双の屏風《びょうぶ》へ帰って行った。南蛮船《なんばんせん》入津《にゅうしん》の図を描《か》いた、三世紀以前の古屏風へ。 さようなら。パア....
長崎の印象」より 著者:宮本百合子
の浜辺から此処迄は近かったに相違ない。海路平安という文字を刻された慈海燈は、唐船入津の時、或は毎夜、一点の光明を暗い夜の海に向って投げかけた。海上から、人の世の....
長崎の一瞥」より 著者:宮本百合子
櫓形に石を組みあげた上に、四本の支えで燈籠形の頂がつけられて居る。恐らく昔、唐船入津の時節、或は毎夜、そこに燈明が点ぜられたものであろう。大体、この福済寺からの....
西航日録」より 著者:井上円了
なり、遠灘七十三里は一夢のうちに過ぎ去り、暁窓近く紀南の諸山に接見す。午後、神戸入津。哲学館得業生潮田玄乗氏来訪あり。翌十七日午前上陸、県知事服部一三君および特....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
事帰航を祝するの意なり。ときどき帆舟に会す。 二日、晴れ。午前十時、ベルゲンに入津す。当市はノルウェー第二の都会なり。十一時、観光団と手を分かちて上陸し、さら....