入浸り[語句情報] »
入浸り
「入浸り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
入浸りの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「新世帯」より 著者:徳田秋声
寄せて、逆上せたような新吉の目の色が渝っていた。お国はいつの間にか、この二、三日
入浸りになっていた。奥のことは一切取り仕切って、永い間の手練の世帯向きのように気....
「爛」より 著者:徳田秋声
もとついて来た。三人はお今の宿のすぐ二、三町手前まで来ていた。 「いけませんよ。
入浸りになっちゃ困りますよ。」 お増は笑いながら、とある四ツ辻の角に立ち停った....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
た道庵の熱がまた増長してしまい、このごろでは、もはや夜も昼も津田式飛行機製作所に
入浸りの有様で、この分では飛行機が完成されない限り、道庵の旅行は無期中止という結....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
有名な茶屋小屋……岡田だの、福井だの、亀清だの、柳光亭だの、深川亭だのに始終もう
入浸りになっていたのである…… かれは眼を転じて電車通りをみた。そこには広い道....