入牢[語句情報] » 入牢

「入牢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

入牢の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
籠釣瓶」より 著者:岡本綺堂
の書置きであった。それと知って、彼がおどろいて江戸へ引っ返したのは、次郎左衛門が入牢《じゅろう》ののちであった。彼は主人の行く末を見とどけて、ふたたび佐野へ泣き....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が百両の金を奪い、あわせて羽織まで剥ぎ取ろうとは思えないので、彼は吟味の済むまで入牢《じゅろう》を申し付けられた。 周道の白状によって考えると、彼がいたずらに....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いましたので……。私が彼奴を縛って行くのは雑作《ぞうさ》もありませんが、あいつが入牢《じゅろう》して吟味をうける。兇状が決まって江戸じゅうを引き廻しになる。吟味....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の三人は住職の駕籠について行き、一人は江戸に残っていましたが、いずれも召し捕って入牢《じゅろう》申し付けられ、その中で二人は牢死、二人は遠島になりました。時光寺....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
間の幸不幸は実にわからない。幸いにいぶし殺されるのを免かれた甚太郎と権十とは一旦入牢の上で、やがて死刑に行なわれた。 お竹は村を立ち退いて、水戸の城下へ再び奉....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
霊岸島の米問屋三島の店から後家のお糸と番頭の由兵衛が奉行所へ呼び出されて、すぐに入牢《じゅろう》を申し渡された。 三島の主人は四年前に世を去って、後家を立て切....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
この事件に関する重い仕置を免かれたが、平生の身持よろしからずという罪名のもとに、入牢百日の上で追放を申し渡された。 「まあ、こういう訳なんです」と、半七老人は一....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
保十三年の三月、今後は正業に就くことを誓って釈放された。去年の冬から百日あまりの入牢が一種の懲戒処分であった。 その三十六人のうちに竹本染之助というのがあって....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
はありません。とうとう恐れ入って白状しました。善昌は無論に獄門です。覚光も一旦は入牢申し付けられ、日本橋に晒しの上で追放になりました。 そこで、問題の蝶合戦で....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
す。それにはちっと訳があるので……」 今から二十年ほど前に、和泉屋の番頭勇蔵が入牢した。それは紀州家か尾張家かへ納めた品々に、何か不正のことがあったと云うので....
真鬼偽鬼」より 著者:岡本綺堂
、一切なんにも知らないと言い張っているので、その吟味は容易に落着しなかった。彼は入牢のままで裁判の日を待っているのであった。その係りの吟味方は秋山嘉平次である。....
死剣と生縄」より 著者:江見水蔭
笹川繁蔵の処の平手酒造よりも豪い方だ」 持上げられるだけ持上げられても、其実|入牢させられたも同様で有った。 「斯うしていては、秋岡先生に相済まぬ」 竜次郎....
黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
と忠七もつづいて奉行の問に落ちた。お菊は勿論お常とお熊と忠七とお久の四人もすぐに入牢申し付けられた。この時代の法によると、この罪人の殆ど全部が死罪に処せらるべき....
拷問の話」より 著者:岡本綺堂
ので、万吉と清七は姿をかくした。他の同類もあわててゆくえを晦ました。四月十二日に入牢して、吉五郎は北町奉行榊原|主計頭の吟味をうけることになったが、他の同類がひ....
深夜の客」より 著者:大倉燁子
ですが、また考えてみれば、それは当然の事でもあります。だって、亡父は母を殺害し、入牢中に発狂して自殺した人なんですもの。どういう動機で父が母を殺すようになったの....