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「全くの所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

全くの所の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
だろうと思いましたから認められぬ様に姿を隠しましたのさ」旨く口実を設けるけれど、全くの所は秀子へ少しも覚らせずに出し抜けに来て看破すると云う計略の為で有ったに違....
狼疾記」より 著者:中島敦
習慣はすこぶる都合の良いものだ。この習慣の恩恵に浴している人たちは仕合せである。全くの所、多くの人はこんな馬鹿げた不安や疑惑を感じはしない。それならばこうしたこ....
子を奪う」より 著者:豊島与志雄
ました。髪のほつれ毛が震えていた所を見ると、よほど胸を打たれたに違いありません。全くの所、余り突然のことでしたからね。私は、そうした方が子供のためにもよいし、皆....
反抗」より 著者:豊島与志雄
を変えた。 「国許から送って来るだけで、どうにか間に合いますか。」 「ええ。然し全くの所、どうにかという程度です。」 彼は冗談のようにして云った。 「でもねえ....