全人[語句情報] »
全人
「全人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
全人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「弓町より」より 著者:石川啄木
任というその責任を回避する心から判断をごまかしておく状態である。趣味という語は、
全人格の感情的傾向という意味でなければならぬのだが、おうおうにして、その判断をご....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
にして、国民のたましいを完全に取りあげたいものだと思っていた。さっき、博士には完
全人間ができて嬉しいなどと挨拶したが、あれはお世辞にすぎなかったのである。事実国....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
るんでさ。こういう船を作っちゃいかんというわけはないですからね。いや、それよりも
全人類が原子爆弾の脅威に曝らされている今日、われわれ人類は生存の安全のため一日も....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
されるでしょう。だから数十年後に迎えなければならないと私たちが考えている戦争は、
全人類の永遠の平和を実現するための、やむを得ない大犠牲であります。 われわれが....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
を離れ去れ」と、如何なる威権ぞ、彼は大工の子に非ずや、而かも彼は世の終末に於ける
全人類の裁判人を以て自から任じ給うのである、狂か神か、狂なる能わず故に神である、....
「海底大陸」より 著者:海野十三
超人族のすんでいることがたしかに証明されたということは、とりもなおさず、われわれ
全人類が、いま噴火孔上に立っていることをしめすので、実にたいへんなことになりまし....
「地球盗難」より 著者:海野十三
広く告げられた。 「われわれ地球に棲息する人類は、骨肉|相食む闘争を即時中止し、
全人類一致団結して、やがて侵入して来ようとするウラゴーゴルに対する戦闘準備を考究....
「超人間X号」より 著者:海野十三
ものの大量生産にはうつってはいないが、もし一月もほうっておけば、その時は地球上の
全人類が滅亡する時だよ」 なんと恐ろしいものがたりだったろう。少年たちのからだ....
「人造人間の秘密」より 著者:海野十三
手を、かわるがわる、つよく握ったのであった。ハンスの父ヘルマン博士の研究による完
全人造人間の部隊は、いずれそのうち、欧洲戦線のどこかに、必ず姿をあらわして、ドイ....
「不沈軍艦の見本」より 著者:海野十三
! 九排日本軍将兵先生哉!” とにかく愕いたのは金博士ばかりではない。全世界の
全人間が愕いた。殊に最もひどい感動をうけたものは、各国参謀軍人であった。あの超電....
「火星兵団」より 著者:海野十三
し新田先生は、自分だけのとくを考えているのではない。そうすることによって、地球の
全人類を、だんだん迫って来た大危難から救う道を発見したいのであった。どろぼうみた....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
まことの哲人の生涯である。 以上二つの結合――仁者と哲人との結合こそは、正に完
全人の典型である。両者を兼ねるものは、その一方のみで進む者より、遥かに進歩が迅速....
「『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
のは誰しも愉快である。しかし若し負けだったら、そのときはどうなる。世界列国、いや
全人類は目下科学の恩恵に浴しつつも同時にまた科学恐怖の夢に脅かされているのだ。 ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
得たならこの一篇の目的は達せられている。更に進んで故人の肉を描き血を流動せしめて
全人格を躍動せしめようとするには勢い内面生活の細事にまでも深く突入しなければなら....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
である。 (昭和十五年十二月三十一日) 東西古今、総ての聖賢の共同理想であり、
全人類の憧憬である永久の平和は、現実問題としては夢のように考えられて来たのである....