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全人的
「全人的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
全人的の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「野上弥生子様へ」より 著者:宮本百合子
ません。その問題を抱擁し、こなし、芸術的表現を与えた作者の、芸術家として純一な、
全人的な燃焼と昂揚とに感動させられるのでございます。最も貴女らしい文字を透して、....
「辞典」より 著者:戸坂潤
に於て表象し感情し意志する全人として生きている。人間は自己の環境との間に、かかる
全人的交渉をなすことによって作用連関を有ち、彼は之を通じて歴史的・社会的連関に密....
「大橋房子様へ」より 著者:宮本百合子
しょう。結婚と云うものに対し、愛の発育と云うものに対し、抱いていらっしゃる貴女の
全人的な趣味も其処にかなり多くの起因を持っているのではありませんでしょうか。 ....
「夢の図」より 著者:豊島与志雄
長時間眺め入り思いを凝らすのと、同様であり、それに加うるに、対象物のところへまで
全人的におりてゆかなければならない。 ――この構図は、木村にとって、何よりも楽....
「ミケランジェロの彫刻写真に題す」より 著者:高村光太郎
合し、更に近世的人間苦の抒情性、爆発性を内蔵して、遠くして近く、近くして遠い此の
全人的芸術が生れた。ミケランジェロは近世初頭に於いて能く人類の持つ彫刻的能力を出....