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「全国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

全国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
すことができるだろう。しかも明治維新とともに生まれた卑しむべき新文明の実利主義は全国にわたって、この大いなる中世の城楼を、なんの容赦もなく破壊した。自分は、不忍....
或る女」より 著者:有島武郎
として働き出したキリスト教婦人同盟の運動は、その当時|野火《のび》のような勢いで全国に広がり始めた赤十字社の勢力にもおさおさ劣らない程の盛況を呈した。知事令夫人....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
は恐らく三分の一以上も優勢を保持しているらしいのです。しかも英雄ヒットラーにより全国力が完全に統一運用されているのに反し、数年前ドイツがライン進駐を決行したとき....
映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
たもし癩者の入園を慫慂するためならば、先決問題たる現在の癩院の収容力不足(それは全国の推定患者数の三分の一にも足りなかったと思う。)の事実を素通りしてはまったく....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
の眼だ。人の見る目だ。故郷に姿を顕す時、貴女の父、貴女の友、貴女の村、浦、貴女の全国の、貴女を見る目は、誰も残らず大蛇と見る。ものを云う声はただ、炎の舌が閃く。....
伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
ば、溝の流も清水の音信。 で、真先に志したのは、城の櫓と境を接した、三つ二つ、全国に指を屈するという、景勝の公園であった。 二 公園の入口に、....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
勝に入っている。絵はがきがある。御覧なさい。 病院にして名勝の絵になったのは、全国ここばかりであろうも知れない。 この日当りで暖かそうなが、青白い建ものの、....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
、――聞くべし、特説|也。 「乱杭、歯くそ隠の鉄漿をつけて、どうだい、その状で、全国の女子の服装を改良しようの、音楽を古代に回すの、美術をどうのと、鼻の尖で議論....
良夜」より 著者:饗庭篁村
は我はこの郷に冠たるのみならず、新潟県下第一の俊傑なりしか、この県下に第一ならば全国の英雄が集まる東京に出るとも第二流には落つまじと俄かに気強くなりて、密かに我....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
争なり。当時|薩兵の勢、猛烈なりしは幕末における長州の比にあらず。政府はほとんど全国の兵を挙げ、加うるに文明|精巧の兵器を以てして尚お容易にこれを鎮圧するを得ず....
狂人日記」より 著者:秋田滋
れてしまうからであった。 それゆえ、彼は、八十二歳で、人びとの尊敬の的となり、全国民の哀悼のうちに亡くなったのである。その亡躯は、赤いズボンをはいた兵士達に護....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
と称し、一つをヨーク大教正と称す。前者は正、後者は副管長なり。 英国にて、その全国(イングランド、ウェールズ両州)を分かちて二大教区とし、その一つをカンタベリ....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ります。 しかるに、吉田内閣は、警察法の改正により戦前の警察国家の再現を夢み、全国民治安維持のための警察をして一政党の権力維持のための道具たらしめんとしており....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
民党解体後日本労農党に参加し、以来日労系主流のおもむくところに従い、日本大衆党、全国労農大衆党、社会大衆党と、戦争中政党解消がなされるまで数々の政党を巡礼した。....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に至れり。 二 将来、戦闘員の採用は恐らく義務より義勇に進むべく、戦争に当りては全国民が殺戮の渦中に投入せらるべし。 三 国軍の編制は兵力の増加に従い逐次拡大せ....