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全敗
「全敗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
全敗の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幻談」より 著者:幸田露伴
船頭が言うことがあべこべになりまして、吉は自分の思う方へ船をやりました。 吉は
全敗《ぜんぱい》に終らせたくない意地から、舟を今日までかかったことのない場処へ持....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
《ほろぼ》したとか、三輪環君の『伝説の朝鮮』一七六頁が、楊鎬が猿の騎兵で日本勢を
全敗せしめたなど見ゆるは全くの小説だ。それから前述のごとく、ベッチグリウ博士が、....
「猫捨坂」より 著者:豊島与志雄
でなく、此奴、まだ眩暈がしてるんだな、と俺は思った。匍い廻ってばかりいたのが、完
全敗戦になって、突然立ち上る。眩暈もしよう、ふらつきもしよう、よろけもしよう。彼....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
てそのあとに拠っていたのである。 しかし彼の軍は、由比、蒲原で破れ、富士川でも
全敗した。直義はついに鎌倉を出、足柄山の険に立った。彼の形相ももう以前の直義では....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
勢の側面を衝き、遂に攻守処を異にして連合軍勝利の基を開いたのである。固より独軍の
全敗は国内事情によること最も大であるけれども、作戦方面から見れば仏軍があたかも火....