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「全文〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

全文の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
やつだが、一体誰だね、君の崇拝者というのは」 「さあ、さっぱり見当がつかないよ。全文タイプでうってあるしね」 「その手紙、持っているかい」 「うん、ここにある」....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
――「|異教徒の凶律に対し、また女人・鍛工及びドルイド呪僧の呪文に対して」――の全文が刻まれていた。しかし、床上には足跡がなく、恐らく算哲の葬儀の際にも、古式の....
怪星ガン」より 著者:海野十三
きゅうにおどろいたのかも知れない。伯父がメモに取った速記は、いまの臨時ニュースの全文のうつしなのであろう――と、三根夫は思った。 「世界じゅうの人々がさわぎだす....
海底都市」より 著者:海野十三
あまあと自分の心をおさえつけた。 しかし一体《いったい》なんであろうか。この完全文明理想境を脅《おびや》かすところの、暗い問題とは。暗い問題があるということす....
暗号の役割」より 著者:海野十三
て(4)なる向きで字を拾う。これで百字の暗号が、きちんと文字になった。すなわち、全文を読むと、 “急ぎ暗号をもちて申上げます。例の男は前島セン一と偽名し、富子と....
金属人間」より 著者:海野十三
。そのところの証明ができないかぎり、その答を採用するわけにはいかん。まさか検事が全文おとぎばなしの論告はおこなえない」 そうはいったが、検事も「もし犯人が金属....
大脳手術」より 著者:海野十三
あるのを察することができた。 開封してみると、それは果して怪しい文書であった。全文は、邦文タイプライターによる平仮名書であった。その文に曰く、 “やみかわ よ....
人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
の遺品として、一通の文書と油絵とが送られて来たからだった。 作者は、次行にその全文を掲げて、この事件の発端を終りたいと思う。 ――一八八七年四月十七日日没|....
妖怪報告」より 著者:井上円了
氏より、夢の解釈につき報道せられたる一文は、参考の一助となるべきものなれば、その全文をここに掲記す。 郵便をもって申し上げ候。しからば、『通信教授 心理学』第....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
もなんでも持って来いという料簡になって、またもや直ぐに書いて渡した。そのカタリの全文がどういうわけか、田村成義翁の『続々歌舞伎年代記』に掲載されている。今日それ....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
り名文ではないが、淡島軽焼の売れた所以がほぼ解るから、当時の広告文の見本かたがた全文を掲げる。 私店けし入軽焼の義は世上一流|被為有御座候|通疱瘡はしか諸病症い....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
めたる事もありき。 概していへば当時の余の心状は卑劣なりしなり。 以上はその全文である。取出でていうほどの奇はないが、二葉亭の一生を貫徹した潔癖、俗にいう気....
奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
)および四月の両度、頼朝追討の院宣を秀衡に下されたとあって、その四月二十八日附の全文までが載っている。これに対して秀衡は、「兵衛佐(頼朝)には草木も靡いてたやす....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
る人の無きにあらざるかを思い、ここにいささか補訂を加え、さらに註解を附記してその全文を収める事とする。精しくは大正十年十月発行の史林について見られたい。 大体....
茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
かるではないか、専門家でも書けないような、すぐれた「解説」ではないか。私が殊更に全文を引用したのは、いかに茂吉が美術の方にも卓越した観照眼を持っていたかを示した....