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「全社〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

全社の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
の月日を経ぬうちに目的を達します、其の男が愈々白状して有罪と極まって御覧なさい、全社会が秀子の前に平身低頭して今までの見損じを謝し、秀子は罪なくして罪を忍んだ憐....
奴隷根性論」より 著者:大杉栄
結論を許して戴きたい。 主人に喜ばれる、主人に盲従する、主人を崇拝する。これが全社会組織の暴力と恐怖との上に築かれた、原始時代からホンの近代に至るまでの、ほと....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
全くの自然現象として生じているのであるということを、記憶せねばならぬ。教育施設の全社会的な合理的統制からではなくて、教育施設の或る意味でのレーセ・フェールから生....
科学論」より 著者:戸坂潤
明・発見の成果は故意に放擲されたり(例えば特許権を独占することによって特許使用を全社会に向って禁止する大産業資本を見よ)、技術そのものの制限さえが提案されたりす....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
でなかったのか。併しヨーロッパとしてしかない。そこで、シェーラーの階級はそのまま全社会であるかのように見える。従ってそれはヨーロッパそのものであることが出来そう....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
「それは農村であり且つ農民である。故に〔資本〕主義的破壊から全国民社会経済組織と全社会を解放せんと欲するならば何より先に農村社会を救わねばならんのである」(四三....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
、この代弁と批判とにはかえ難い権威があったわけだ。インテリ層に訴えるべき新聞が、全社会と社会の支配機構分子とに断然たる弾力を持っているということが、『朝日新聞』....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
買って出たというわけである。 処でこの反軍的目的が、即ち又改革熱が、今や日本の全社会を風靡している! これは何とした世相であろう。 私は冗談や逆説を弄してい....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
じゃ。つまり、もし教会裁判が実現されて、完全な力を行使する時が来たなら、すなわち全社会が教会そのものになってしまったならば、単に社会が罪人の匡正《きょうせい》に....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
や主張の擁護者たれと命令するばかりでなく、直接その陣営に参加することを要求する。全社会が単一階級に還元された暁は知らないが、それまでの間は、その実現に向ってあら....
現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
」 神の使様は大きくうなずいて、 「御神示を復唱してみい」 「ハッ。天草商事の全社屋、全事業、全財産を差しあげてお許しを乞いましたところ、おききゆるし下され、....
金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
った状態において迫害されました。彼はさびしい狂人でした。共に同盟されていた正気な全社会は彼を救いもしなければまた殺しもしませんでした。私は時々私の迫害者はこの人....
空家の冒険」より 著者:ドイルアーサー・コナン
誰かは、たしかに僕を仕止め得たかもしれなかった。しかしまた、一面から云えば、もう全社会が僕の死を信ずるようになれば、この連中とても自儘になって、その行動も現にな....
民衆芸術の精神」より 著者:小川未明
正しく革まるのです。私は、こゝに良心ある一人を動かし、万人を動かし、やがて地上の全社会を動かす信念の力について改めて説くまでもないことを感じます。 今日では、....
一九三七年を送る日本」より 著者:戸坂潤
ることによってわずかに一種の言論戦をそれとなく展開して来たのである。事変と同時に全社会の動員的旋回が行なわれたに拘らず、ファッショ政党の社会活動には、意外にも特....