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「全色盲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

全色盲の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
赤外線男」より 著者:海野十三
ーンにうつる映画のように黒と灰色と白の濃淡にしか見えない気の毒な人がいて、これを全色盲と呼んでいる。軽い色盲でも、赤と青とが判別出来ないのであるから、うっかり円....
写生紀行」より 著者:寺田寅彦
川沿いの草木はみんな泥水をかむったままに干上がって一様に情けない灰色をしていた。全色盲の見た自然はあるいはこんなものだろうかという気がして不愉快であった。 高....
猫先生の弁」より 著者:豊島与志雄
。」 猫の先生――「猫は本来立派だから、進化の必要がなかったのです。第一、犬は全色盲ですよ。全色盲ということは、つまり灰色の世界に生きていることで、情けないじ....
耳と目」より 著者:寺田寅彦
あろうと思われる。 普通の発声映画の場合には色彩は問題にならない。カメラの目は全色盲だからである。しかし音の音程や音色は実にヴァイタルな重要性をもっている。ソ....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
ましょう。 今からおよそ三十年前、私が大学院に在学いたしました時に、私は一人の全色盲の患者を検査して、その成績を眼科学会雑誌に発表したことがありました。これは....