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全館
「全館〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
全館の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
すると、君は、この館の設計図が必要なのかね」と熊城が呆れ返って叫ぶと、
「ウン、
全館のを要求する。そうすればたぶん、犯人の飛躍的な不在証明を打破出来やしないかと....
「火事教育」より 著者:寺田寅彦
も割り出されることであると思う。火の伝播がいかに迅速であるとしても、発火と同時に
全館に警鈴が鳴り渡りかねてから手ぐすね引いている火災係が各自の部署につき、良好な....
「図書館法の成立」より 著者:中井正一
治の、基礎構造でもあるのである。私達は、まず法案をかかるかたちで成立させて、更に
全館界の運動の力によって、より完全な法案を次から次に国会に上程して、村々の少年少....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
とあったから、 「ヒル飯はあそこだ!」 と、そこへ乗りこむ。大きな旅館だが、
全館寂として人の姿がない。けれども、サッと酒肴を持参する。ノロマなところがない。....
「国会図書館のこのごろ」より 著者:中井正一
い日がつづいた。私も夜半まで皆の帰るのをただ一人待つ日が多かった。 赤坂離宮の
全館に人一人いない夜、ただ一人(宿直は二人いるが)待っていると、しみじみ自分の肩....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
った。その多くは放火であり、なかでも顕著なのは、三月十四日の夜半、尊氏の御池殿の
全館が、焼亡したことである。まったくの怪し火で、出火の原因も不明だった。 それ....
「正倉院展を観る」より 著者:吉川英治
「皇太子殿下の御結婚記念」とうたって、第一室にこれをおいた当事者のあたまは見事に
全館すべての展列品に効いている。 とてもいちいちはいいきれないが、会場中央のケ....