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八双
「八双〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八双の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
! 味な真似をやったなッ」 雄叫《おたけ》びながらひたひたと間をちぢめて、両翼
八双に陣形を立て直しつつ、爪先き迫りに迫って来ると、左右一度が同時に襲いかかりま....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
もつかない肩書きにうわずっていたものか、中なるひとりを中心に、左右ふたりずつ両翼
八双の刃形をつくりながら、ひたひたとつまさき立ちで押し迫ってきたものでしたから、....
「神秘昆虫館」より 著者:国枝史郎
こへ刀の柄をあて、斜めに枝を張ったように、開いて太刀をつけたのは、鐘巻流での下段
八双! 真っ向からかかれば払って退け、突いて来れば搦み落とす、翩翻《へんぽん》自....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
なって、二本差を二本ながら抜いてしまい、これを振り廻して、これが左青眼だとか、右
八双だとかいって、型をつかって見せましたから、会衆がみんな大喜びで、 「なるほど....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
正次は光り物の主を見た。一人の老人が小薙刀を、宙に渦巻かせて箭を払い落とし、今や
八双に構えていた。 「や、貴殿は? ……」 「昼の程は失礼」 「うーむ、和田の翁....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
切、甲源一刀流の下手ノ切……」 こう云うと要介は左膝の辺りまで、扇を引き付けて
八双に構え、すぐに刎ね返して掬い切りをした。 「こいつで来るのじゃ、さようこいつ....