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八島
「八島〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八島の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
ある。信玄大いに喜び、斥候を放って、妻女山の陣営を窺わせると、小鼓を打って謡曲『
八島』を謡っている。信玄案に相違して、諸方に斥候を放つと、旭山城に謙信の伏兵ある....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
随分江戸のお方が見物に来られるが此のくらい景色の好い所はないと云ってな、船で八百
八島を巡り、歌を詠じ詩を作りに来る風流人が幾許もあるな」 鐵「へえー松島に何か心....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
どるらるにかふるも悲し神国の人のいとなみ造れるものを どるらるの品のさだめは大
八島国中あまねく問ふべかりしを しろかねにいたくおとれるどるらるを知りてさておく....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
て、すっかりで八つの島ができました。ですからいちばんはじめには、日本のことを、大
八島国と呼び、またの名を豊葦原水穂国とも称えていました。 こうして、いよいよ国....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
)杉野助三郎 (間)岩倉仁郎 ◇粟田口 (狂言)野田一造、野村祐利、高原神留 ◇
八島 (シテ)山崎友樹 (シテツレ)戸畑宗吉 (ワキ)高木儀七 (大鼓)竹尾吉三....
「惜別」より 著者:太宰治
り振りかえって松島湾を見て、いやまだ足らぬ、これくらいの景色を、あの橘氏が「八百
八島つらなれる風景画にかける西湖の図に甚だ似たり遥かに眼をめぐらせば東洋限りもな....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
汐風が濡れて吹く、夏の夜でも寒いもの。……私のそれは、師走から、寒の中で、八百|
八島あると言う、どの島も皆白い。霜風が凍りついた、巌の角は針のような、あの、その....
「日本天変地異記」より 著者:田中貢太郎
、於是寛政十二年閏四月、島(桜島)民六口を此島に移す」としてあって、大小こそあれ
八島の湧出したことは、大八洲成生の伝説を髣髴さすものではないか。 こうしてシナ....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
たたのみの綱もつきたのでよりどころない心細さを感じられた。二月の十三日一の谷から
八島へむかって海を渡られる暁つき近くに北の方、乳人の女房に向っておっしゃるには「....
「丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
斥けた。 畑村の境から茗荷谷、多賀谷、それから地蔵前。法輪寺で昼食して、鎮守|
八島神社に参詣した時に純之進は芝居の板番付が新しく奉納額として懸っているのを見出....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
清輔のような作家の歌は、少しも万葉風ではない。 あさ霞ふかく見ゆるや煙たつむろの
八島のわたりなるらむ おのづから涼しくもあるか夏ごろも日もゆふぐれの雨のなごりに....
「古事記」より 著者:武田祐吉
異郷 黄泉の國 根の堅州國 海神の宮 事物の起原 天地のはじめ 婚姻 大
八島 萬物 三貴子の出現 穀物 醫藥 葦原の瑞穗の國 天皇の御命 時じくの香の木....
「古事記」より 著者:太安万侶
たの名をアマツミソラトヨアキツネワケといいます。この八つの島がまず生まれたので大
八島國《おおやしまぐに》というのです。それからお還《かえ》りになつた時に吉備《き....
「俗法師考」より 著者:喜田貞吉
の民これを餌取に近き者の如く(『以文会筆記』)にいった。 近江浅井郡湯田村大字
八島は、本郷の外に出
八島と大夫との三つの在所に分かれ、その大夫村は唱門師の類で、....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
のことである。私はふと思いついて牛肉の行商を始め、これが案外当った。そして旅順の
八島町にバラックながらも一軒の家を建て、こけおどしにビールの空きびんなどをずらり....