八幡太郎[語句情報] » 八幡太郎

「八幡太郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

八幡太郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
売っている。つまり一種の荒物屋ですね。そのほかに夏は金魚を売る、冬は焼芋を売る。八幡太郎と番太郎の違いだなどと冗談にも云われるくらいで、あんまり幅の利いた商売じ....
花吹雪」より 著者:太宰治
一 花吹雪という言葉と同時に、思い出すのは勿来の関である。花吹雪を浴びて駒を進める八幡太郎義家の姿は、日本武士道の象徴かも知れない。けれども、この度の私の物語の主....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
店から十丁程上ると、関の址に来た。馬の脊の様な狭い山の上のやゝ平凹になった鞍部、八幡太郎弓かけの松、鞍かけの松、など云う老大な赤松黒松が十四五本、太平洋の風に吹....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
条氏が源平の先蹤を思えば、奥羽は奥羽で前九年後三年の先蹤を思い、武家の神のような八幡太郎を敵にしても生やさしくは平らげられなかった事実に心強くされて居た廉《かど....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いはじめました。 十一 やや暫くあって、村山街道の方面から、八幡太郎の欅並木《けやきなみき》を、なにくわぬ面をして、府中の町へ入り込もうとす....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
さい子供の見るもの、それより進んでは軍物語《いくさものがたり》であった。それには八幡太郎義家や義経や義仲などの一代記があった。こういう本は子供のある家にはどこに....
八幡太郎」より 著者:楠山正雄
一 日本のむかしの武士で一|番強かったのは源氏の武士でございます。その源氏の先祖で、一|番えらい大将といえば八幡太郎でございます。むかし源氏の武士は戦に出る時、氏神さまの八幡大神のお名を唱....
鎮西八郎」より 著者:楠山正雄
八幡太郎義家から三|代めの源氏の大将を六条判官為義といいました。為義はたいそうな....
安吾武者修業」より 著者:坂口安吾
術の巻」と称するものであった。 およそ念流の剣法とは何の関係もないものである。八幡太郎義家時代の兵法とすらも関係はなかろう。もっともっと古いものだ。なぜなら、....
剣侠」より 著者:国枝史郎
に、朝廷に背いて不逞を逞ましゅうした、それを征したのが源|頼義、そうしてその子の八幡太郎義家――さてこの二人だが奥州征めの往来に、武蔵の国にとどまった。今日の国....
徳育如何」より 著者:福沢諭吉
に教育するも、その子一代にては、とても第一流の大学者たるべからず。源家《げんけ》八幡太郎の子孫に武人の夥《おびただ》しきも、能力遺伝の実証として見るべし。また、....
遠野物語」より 著者:柳田国男
という巌窟あり。とにかく早池峯は安倍貞任にゆかりある山なり。小国より登る山口にも八幡太郎の家来の討死したるを埋めたりという塚三つばかりあり。 六七 安倍貞任に関....
春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
年の役に清原武衡、家衡らがこの柵に籠城して、頑強にそれを拠守したのには、さすがの八幡太郎も閉口して手のつけようがなかったのであった。かくてついに兵糧攻めの持久の....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
て、ただ関係した人の名が違っているばかりであります。関東などで一番多くいうのは、八幡太郎|義家であります。軍の半に水が得られないので、神に念じ、弓をもって岩に突....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
に燎火を焼くはその時の名残である云々。 上州|碓氷郡豊岡村不動堂の縁起に曰く、八幡太郎この地の山窟に安倍の残党を退治せられた時、自分は火性で本年は水性なれば、....