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「八挺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

八挺の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
南地心中」より 著者:泉鏡花
声を張った、扇拍子、畳を軽く拍ちながら、「筑紫下りの西国船、艫に八|挺、舳に八挺、十六挺の櫓櫂を立てて……」 「やんややんや。ああ惜い、太夫が居らぬ。千代鶴....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
箱に目と片手とを離さずにいた。その武器箱の中には、彎刀を一番下にして、その上に七八挺の装薬した馬上拳銃が置いてあり、それの上に一挺の装薬した喇叭銃が載せてあった....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
こべにそれをぶち壊して歩くのもあの一行だった。さすがに憎まれ者の例幣使のことで、八挺の鉄砲と二頭の騎馬とで、その身を護ることを考えねばならなくなったのだ。 毎....
三斜晶系」より 著者:寺田寅彦
と聞いてみるとそんなものはこの島にはないという。このあいだ○○帝大総長が帰る時は八挺艪の漁船を仕立てて送ったのだという。 宅へ沙汰なしでうっかりこんな所へ来て....
顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
初鰹を釣り、船梁《ふなばり》もたわむほどになって相模灘《さがみなだ》を突っ走る。八挺櫓《はっちょうろ》で飛ばしてくる江戸の鰹買船《かつおかいぶね》に三崎の沖あた....