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「八文字屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

八文字屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
名まえを連ねた孫太郎虫の売り子たちは、神田《かんだ》旅籠町《はたごちょう》の安宿八文字屋に泊まり込んでいることがわかりました。 「たわけめがッ。お茶なぞ出すに及....
十二支考」より 著者:南方熊楠
鬱単越のごとしとあって、活きた人間の住むに鬱単越洲ほどよい天下なしと信じたのだ。八文字屋本《はちもんじやぼん》などに吉原遊廓を北洲と号《な》づけいるはこの訳で、....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
も『読売』に入社し、西鶴の口調で盛んに小説を書いた。その前、饗庭篁村氏がさかんに八文字屋で書かれ、また幸堂得知氏などが洒落文を書かれたものである。純粋に西鶴風な....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
ら好きでかなり広く渉猟していた。その頃は普通の貸本屋本は大抵読尽して聖堂図書館の八文字屋本を専ら漁っていた。西洋の物も少しは読んでいた。それ故、文章を作らしたら....
明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
論難してベリンスキーを揮廻したものだが、私は日本の小説こそ京伝の洒落本や黄表紙、八文字屋ものの二ツ三ツぐらい読んでいたけれど、西洋のものは当時の繙訳書以外には今....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
を討って、巌流島の仇討というものを天下にとどろかせるという筋。 花筏の作者は、八文字屋自笑という男で、姫路宿屋の段とか、神変杉狒々退治の段とかいうように、仮名....
書物を愛する道」より 著者:柳田国男
い事が書いてあり、薄手の表紙の画でも書いたような小本なら風雅人の見るもの、その他八文字屋本の横形から、赤本黄表紙蒟蒻本に至るまで、少しく好きになれば遠方からでも....