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八木節
「八木節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八木節の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
昭和二年五月、渋柿) * ラジオの放送のおかげで、始めて安来節や
八木節などというものを聞く機会を得た。 にぎやかな中に暗い絶望的な悲しみを含ん....
「猫車」より 著者:宮本百合子
われるとおり手当りばったり針をまわした。いきなり賑やかな三味線がとびこんで来て、
八木節に似た唄が入った。それには誰も何とも云わない。直二は父親をまたぎ越すように....
「超人鬚野博士」より 著者:夢野久作
津金勝平という執事みたいな禿頭の老人と、親よりも誰よりも八釜しい古参の家政婦で、
八木節世という中婆さんが、家中の事を切まわしているので、テル子嬢は全然手も足も出....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
させられる――であるけれども、彼等の極端なるジャズバンドの音楽でさえ、日本俗謡の
八木節や安来節の類に比し、尚|遙《はる》かに貴族感的で、どこかに*シルクハットや....
「雪の夜」より 著者:小林多喜二
ので立ち寄るものはすくなかった。が二、三カ所|人集りがあった。その輪のどれからか
八木節の「アッア――ア――」と尻上りに勘高くひびく唄が太鼓といっしょに聞えてきた....
「死の接吻」より 著者:小酒井不木
て、短夜の夢を貪った。由井正雪が生きて居たならば、品川沖へ海軍飛行機で乗り出し、
八木節でもうたって雨乞をするかも知れぬが、今時の人間は、なるべく楽をして金を儲け....
「破れわらじ」より 著者:三好十郎
ら、景気の悪いのはごめんだよ。てつ! おいらが死ぬ時あ、上州の小父さんに頼んで、
八木節でも唄ってもらうつもりでいるんだ! 岩見 (すぐわきのフトンの中からモグモ....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
私たちの方へ差向けたものだ。 安来千軒えええん…う…う それから「江差追分」「
八木節」「博多節」などに変って行ったが、青|羅紗の凸凹の台の上にレコードはへたば....