八犬伝[語句情報] » 八犬伝

「八犬伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

八犬伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
二 「どういたしまして、いっこう結構じゃございません。結構と言や、先生、八犬伝はいよいよ出《い》でて、いよいよ奇なり、結構なお出来でございますな。」 ....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
たんだ。 ところが、お徳こと福竜のやつが、承知しない。――福竜がよかったろう。八犬伝の竜の講釈の中に、「優楽自在なるを福竜と名づけたり」と云う所がある。それが....
「貉」より 著者:芥川竜之介
尺瓊曲玉《やさかにのまがたま》があったと書いてある。この曲玉は馬琴《ばきん》が、八犬伝《はっけんでん》の中で、八百比丘尼妙椿《やおびくにみょうちん》を出すのに借....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
の次の間《ま》へ引きとった後《のち》、僕は座蒲団《ざぶとん》を枕にしながら、里見八犬伝《さとみはっけんでん》を読みはじめた。きのう僕の読みかけたのは信乃《しの》....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
行していて、市村座は例の権十郎、家橘、田之助、仲蔵などという顔ぶれで、一番目は「八犬伝」中幕は田之助が女形で「大晏寺堤」の春藤次郎右衛門をする。二番目は家橘――....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
の家でも此処からいろいろの小説などを借りたことがあった。わたしが初めて読んだ里見八犬伝もここの本であった。活版本がだんだんに行なわれるに付けて、むかしの貸本屋も....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
論、一種の幻覚でしょう。 第九の男は語る。 わたしは千葉の者であるが、馬琴の八犬伝でおなじみの里見の家は、義実、義｜成、義｜通、実尭、義｜豊、義｜尭、義｜弘....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ちの『申陽洞記』と『牡丹燈記』の二種を選んで申し上げることにいたします。馬琴の『八犬伝』のうちに、犬飼現八が庚申山で山猫の妖怪を射る件がありますが、それはこの『....
「異妖編」より 著者:岡本綺堂
まったので、伊四郎は再び胆を冷やした。 「あれは一体なんだろう。」 彼は馬琴の八犬伝を思い出した。里見｜義実が三浦の浜辺で白龍を見たという一節を思いあわせて、....
「あのころ」より 著者:上村松園
好きで、よく一冊の本を親子で見あったものでした。 馬琴の著書など多くて――里見八犬伝とか水滸伝だとか弓張月とかの本が来ていましたが、その中でも北斎の※絵がすき....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
一 『八犬伝』と私 昔は今ほど忙しくなくて、誰でも多少の閑があったものと見える。いわ....
「幼き頃の想い出」より 著者:上村松園
た版刻物の中には、曲亭馬琴の小説類が殊に多うございました。たとえば水滸伝だとか、八犬伝だとか、弓張月だとか、美少年録だとか、馬琴のものならほとんど総べて揃って居....
「はなしの話」より 著者:岡本綺堂
れない。大きくいえば、部下全滅の将軍と同様の感がある。 馬琴も歯が悪かった。『八犬伝』の終りに記されたのによると「逆上口痛の患ひ起りしより、年五十に至りては、....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
った。洋服｜扮装の彼は、草鞋を穿いて来なかったのを悔いた。 彼は又、曾て読んだ八犬伝の中で、犬飼現八が庚申山に分け入るの一段を思い出した。現八は柔術に達してい....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
績思わしからず。 ○一月、明治座にてユーゴーの「エルナニ」五幕を上演。松居松葉が八犬伝の世界に翻案したるなり。 ○二月十五日、三代目坂東玉三郎米国にて客死す、二....