八王子[語句情報] » 八王子

「八王子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

八王子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
武蔵野」より 著者:国木田独歩
か……ことに夏の緑の深いころは。さて立川からは多摩川を限界として上丸辺まで下る。八王子はけっして武蔵野には入れられない。そして丸子《まるこ》から下目黒《しもめぐ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に手をまわして探索したが、遂になんの手がかりも無かった。それから三月ほどの後に、八王子の山のなかで彼に似たような縊死者を発見したが、死体はもう腐爛しているので、....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の宿《しゅく》まで乗りつけた。あくる朝七ツ(午前四時)ごろに宿屋を立って、日野、八王子、駒木野、小仏、小原、与瀬、吉野、関野、上の原、鶴川、野田尻、犬目、下鳥沢....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の」 「津の国屋という酒屋へ……」 「そうして、おまえさんは何処から来たの」 「八王子の方から」 「そう」 とは云ったが、文字春はいよいよおかしく思った。近い....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、ここでも東屋という茶屋旅籠屋の表二階で三晩ほど打ちました。一座の五人はそれから八王子の方へ行きましたが、しん吉さんは体が少し悪いと云うので、自分だけはあとに残....
忘れえぬ人々」より 著者:国木田独歩
をもらして、 『僕か、僕は東京。』 『それでどちらへお越しでございますナ。』 『八王子へ行くのだ。』 と答えて客はそこに腰を掛け脚絆の緒を解きにかかった。 『....
空襲下の日本」より 著者:海野十三
外側の聴音隊は、北から西へ廻って云ってみると、埼玉県の粕壁、川越、東京府へ入って八王子、神奈川県の相模川に沿って鎌倉へぬけ、観音崎までゆく。浦賀水道にも船を配し....
」より 著者:海野十三
ちてきて、遂に東京府に入って浅川あたりで山が切れ、代り合って武蔵野平野が開ける。八王子市は、その平野の入口にある繁華な町である。 ――待って下さい、その八王子....
政談十二社」より 著者:泉鏡花
は変りませんのが評判で、売れますこと売れますこと。 近在は申すまでもなく、府中八王子|辺までもお土産折詰になりますわ。三鷹村深大寺、桜井、駒返し、結構お茶うけ....
火の扉」より 著者:岸田国士
気味な混乱の数時間であつた。 夫の勤務先で、同時に宿舎になつている工しようは、八王子から厚木へ通じる電車の沿線で、H町という停留場で降りることになつているのだ....
」より 著者:岡本綺堂
も面白くないというので、両親はわたくし共を連れて旅かせぎに出ました。まず振出しに八王子から甲府へ出まして、諏訪から松本、善光寺、上田などを打って廻り、それから北....
蜘蛛の夢」より 著者:岡本綺堂
の貸座敷へ娼妓を売込む周旋をするのだとか申します。――の手へわたして、近いうちに八王子の方へやるつもりであったそうで、もう少しのところであぶないことでございまし....
廿九日の牡丹餅」より 著者:岡本綺堂
ございますが、ほかに行く所もなかったからでございます。 それから又、相模路から八王子の方へ出まして、そこに遠縁の者がありますので、脚気の療治に来たのだと嘘をつ....
奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
により、ことさらにそれに角を附加するという事は考えられぬでもない。武蔵南多摩郡元八王子村なる諏訪神社の獅子頭は、古来龍頭と呼ばれて二本の長い角が斜めに生えている....
牛捨場馬捨場」より 著者:喜田貞吉
ず捨場に委棄するか、しからずばエタに通告してその処理に委せねばならなかった。武蔵八王子在の百姓がかつて自らこれを処理したが為に、エタ頭弾左衛門より抗議を提出して....