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「八百万〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

八百万の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二人小町」より 著者:芥川竜之介
と助かった! これも日頃信心する神や仏のお計《はか》らいであろう。(手を合せる)八百万《やおよろず》の神々、十方《じっぽう》の諸菩薩《しょぼさつ》、どうかこの嘘....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
に行きわたって、ついに一七九〇年フランスの大革命が起ってきまして、フランスの二千八百万の国民を動かした。それがためにヨーロッパ中が動きだして、この十九世紀の始め....
工場細胞」より 著者:小林多喜二
そり誰かに作らせて、それを載せることさえした。 「H・S会社」はカムサツカに五千八百万罐、蟹工船に七百八十万罐、千島、北海道、樺太に九百八十万罐移出していた。割....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
遣り遣りして、終におのずからなる勢力を得て顕栄の地に達したという話だ。嘘《うそ》八百万両も貸付けたら小人島《こびとじま》の政治界なんぞには今でも頭の出せそうに思....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
、戸隠神社、天満宮、戎、大黒、金比羅、三宝荒神、神農様、弁財天、布袋、稲荷様等、八百万の神々たちが存在された。朝夕に燈明と、水と、小豆と、洗米を供えてまわるのが....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
ございますまい。私達とて矢張り御神前に静座して、心に天照大御神様の御名を唱え、又八百万の神々にお願いして、できる丈きたない考えを払いのける事に精神を打ち込むので....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
に罹って居る。無論ここにいう天使は、西洋式の表現法を用いたまでで、日本式でいえば八百万の神々である。くれぐれも読者が名称などに捕えられず、活眼を開いて、この貴重....
桐生通信」より 著者:坂口安吾
たが、S君にとっては何より寝せてもらえないのがこたえたらしい。そしてとうとう七、八百万がとこ隠匿財産を白状したが、翌朝病気だから医者へ行かせてくれと監視人につき....
裏切り」より 著者:坂口安吾
、これを出藍のホマレと申すのかも知れませんが、ぼくらと同年輩でありながら、株で七八百万もうけたそうです。人によっては千万以上とふんでる者もおります。それをまた株....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
いやがる。いや驚くのがあたりめえだ。信州追分とは違うからな。名に負う将軍お膝元、八百万石のお城下だからな。土一升金一升、お江戸と来たひにゃア豪勢なものさ。しかも....
能面の秘密」より 著者:坂口安吾
頼みで、なかなか買い手がウンと云わなかったのですが矢の催促です。これをどうやら千八百万で契約ができて半金だけ現金払いあとは三月後の手形ということで一週間ほど前に....
死の接吻」より 著者:小酒井不木
薬剤の瓶を発見して、その卒倒の原因を確めることが出来た。又、ある代議士は、議会で八百万円事件というのに関聯して査問に附せられた。彼は衆議院の壇上で、「嘘八百万円....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
決算委員会に現れた報告書によれば、昨年度官庁においてむだに使われた金が三十億五千八百万円といわれておる。この数字は、会計検査院の限られたる人手で調査されたもので....
特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
れたものの数を、しばらく大きく見て百四五十万と数えたなら、正徳の全国人口は約二千八百万となる訳である。この全国人口数と、当時の京都近在十一箇村の穢多数二千六十四....
特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
二三十万にも達すると言われている。過去四十八年間、一般世人が三千三百万から五千七八百万まで、すなわち七割五六分を増す間に、彼らは実に約四倍の多数にも達しているの....