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「八葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

八葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
詠《およ》みになった歌でございましょう。これはその時|磬《うちならし》の模様に、八葉《はちよう》の蓮華《れんげ》を挟《はさ》んで二羽の孔雀《くじゃく》が鋳《い》....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
を今まで見たことがあるだろうか」と法水が指先で突いたのは、FRCOの四字を、二十八葉|橄欖冠で包んである不思議な図案だった。 「これが、天正遣欧使の一人――千々....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
どの孤立峰を作って、それが山名の八ヶ岳の数を、それぞれ満たしているが、富士の蓮華八葉の如き、浅い切り込でなく、深刻に切断されたところの八ヶ岳である。しかし、より....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
左様な恨みを抱く婦人が世に多いことでござる。御信心浅からずとお見受け申すにより、八葉の秘法を修《しゅ》してお上げ申しましょう、丑《うし》の日の夜、これへお越し下....
南国太平記」より 著者:直木三十五
、すすり上げていた。 秘呪相争 息災、延命の護摩壇は、円形であった。中央に八葉の蓮華を模した黄白の泥で塗った火炉があり、正面を北方として、行者は、南方の礼....
巷説享保図絵」より 著者:林不忘
は、不思議な現象を発見したように、それを見ているのだ。 やがて、あくびをした。八葉剣輪違《はちようけんりんちが》いの紋服の着流しに包まれた、小ぶとりの膝を、そ....
日和下駄」より 著者:永井荷風
酒のませんともみぢ見《み》の地口《じぐち》まじりの顔の夕《ゆう》ばへ 月中望嶽八葉《はちよう》の芙蓉《ふよう》の花を一りんのかつらの枝《えだ》にさかせてぞみる....
私本太平記」より 著者:吉川英治
でないかとの疑問もおこるが、しかしこれには疑いえない史証もある。 後年、附近の八葉山蓮華寺のうちに、 蓮華寺過去帳 なるものが伝えられた。 それの伝写に....