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八街
「八街〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八街の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「武蔵野」より 著者:国木田独歩
》として聳《そび》えていたり、鉄管事件《てっかんじけん》の裁判があったりする八百
八街によって昔の面影を想像することができない。それに僕が近ごろ知合いになったドイ....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
て来ると、江戸ッ子の現状調査は非常な大事業になって来る。自転車に乗って、江戸八百
八街を残りなく駈めぐるだけでも大変である。 市政調査の結果はまだわからないし、....
「春の潮」より 著者:伊藤左千夫
て切符を買っていたとみえしゃにむに乗り込んでしまった。 汽車が日向駅を過ぎて、
八街に着かんとする頃から、おはまは泣き出し、自分でも自分が抑えられないさまに、あ....
「夜の隅田川」より 著者:幸田露伴
ある。 人によると、隅田川も夜は淋しいだろうと云うが決してそうでない。陸の八百
八街は夜中過ぎればそれこそ大層淋しいが、大川は通船の道路にもなって居る。漁士も出....
「煩悩秘文書」より 著者:林不忘
、煩悩の児なのかもしれない。 それはそうと。 ふたたび言う。この夜から、八百
八街の辻々に、完全に同じよそおいのふたりの祖父江出羽守《そふえでわのかみ》が出没....
「路傍の木乃伊」より 著者:夢野久作
びないと信じたのは、吾等の錯覚であったかも知れない。 とにかく、何もかもが八百
八街の幌自動車の数と一所に過ぎ去り、且つ、消え失せて行きつつ在る。その過ぎ去り消....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
幕府は譜代の大名と五千石以上の旗本を択《えら》んで、それぞれ持場持場を定めて八百
八街《はっぴゃくやまち》を巡邏させたのでありました。そうして、もっとも危険区域と....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
り、伝通院へ送り込まれるものとは限りません。調子に乗ってここを振出しに、江戸八百
八街を引き廻されることになるかも知れません。 金伽羅童子《こんがらどうじ》、制....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
江戸のいわゆる、八百
八街には、火消しが、いろは四十八組ありました。 浅草は場末なれど、彼の新門辰五....