八郎潟[語句情報] » 八郎潟

「八郎潟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

八郎潟の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
となりいたが、妻子が念じて観音の助けで人間になり戻り二兄を滅ぼし繁盛した。羽州の八郎潟の由来書に、八郎という樵夫《きこり》、異魚を食い大蛇となったという(『奥羽....
文学に現れたる東北地方の地方色」より 著者:佐左木俊郎
く、 東北にある湖畔の百姓家。 春の黄昏近く、開けつぱなした広い土間から美しい八郎潟の景色がみられる。 謙吉が土間に轉つてゐる木|臼に腰かけて、湖の方に眼を....
茶粥の記」より 著者:矢田津世子
の遺骨をもって、いよいよ郷里の秋田へ引き上げることになった。秋田といってもずっと八郎潟寄りの五城目という小さな町である。実は善福寺さんとの打合せでは五七日忌前に....
凍雲」より 著者:矢田津世子
この物語りは、漸う山々が白くなりだした頃からはじまる。この頃の季節には、近くの八郎潟からあがったばかりの白魚だの小鮒だのが、細い藻なんどのからんだまま、魚籃か....
山の人生」より 著者:柳田国男
活をしている者にこの名がある。例えば十和田の湖水から南祖坊に逐われてきて、秋田の八郎潟の主になっているという八郎おとこなども、大蛇になる前は国境の山の、マタギ村....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
かと思うが、それもまだ変化の路筋を考えられぬ。同じ例は遥かに飛び離れて、南秋田の八郎潟の岸の村々に、ゴゴロッコまたはゴゴという語があるのは妙であるが、現在はまだ....
野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
から秋田県の北部にチョンチョジンまたはギョギョジという語があるのみである。最近に八郎潟のほとりで生れた者が訪ねて来て、いっしょに岡の麓の蘆原をあるいて、この鳥の....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
あったという伝説が残っています。この家の元祖竹内弥五郎は弓箭の達人でありました。八郎潟の主八郎権現が、冬になると戸賀の一の目潟に来て住もうとするのを、一つ目潟の....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
でも男鹿半島まで行くと、すでにネブリ流しの期日が異なっていることである。たとえば八郎潟に寄った脇元村などで、同じ名を以て呼んでいるのは、盆の十六日の仏送りのこと....