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八里半
「八里半〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八里半の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
んで、もう朝晩は袷《あわせ》でも薄ら寒い日がつづいた。うす暗い焼芋屋の店さきに、
八里半と筆太《ふでぶと》にかいた行燈の灯がぼんやりと点《とも》されるようになると....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
両側を流しながら遂々福島を越して、須原という処に泊りましたが、宮之越から此処迄は
八里半五丁の道程でございます。斯様に始終両側を流して同じ宿には泊りまするが、なれ....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
軽者さえあると聞く。仄に聞くにつけても、それらの面々の面目に係ると悪い。むかし、
八里半、僭称して十三里、一名、書生の羊羹、ともいった、ポテト……どうも脇息向の饌....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
「ここからエダンまで五里、エダンからサン・ポルまで六里、サン・ポルからアラスまで
八里半、市長はアラスへ行くんだ。」
そのうちにマドレーヌ氏は家に帰っていた。
....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
さいましよ。」 訳識《わけし》り顔の挨拶だ。 往き過ぎた勘次、四、五軒向うの
八里半丸焼きの店へ寄って訊いてみると、老婆の名はおりき、若いころから永らく桔梗屋....