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八重山
「八重山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八重山の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
御紹介する)
「私は早川辰吉と申し本年二十三才になります。最近牛込区○町○丁目の
八重山館という下宿にまいりましたが別だん職業というものはありませぬ。私の父母は相....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
上ゲルデス、オ望ミナサイ、外国ノ唄オイヤナラ日本ノ唄、ワタシタイテイデキルデス、
八重山、越後獅子、コンピラ船々、追分、黒髪、何デモオ望ミナサイ」
と言ってマドロ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
き出したくなりますほどうらやましく思われました。 こてふにも誘はれなまし心ありて
八重山吹を隔てざりせば というのであった。すぐれた貴女がたであるが歌はお上手で....
「梟啼く」より 著者:杉田久女
つつあった。その苦痛は今尚お私をして記憶せしめる程深刻な苦しみであったのである。
八重山丸とか云う汽船に父母、姉、私、病弟、この五人が乗り込んで沖縄を発つ日は、こ....
「高原の太陽」より 著者:岡本かの子
なさい」 青年の指差したのは、真向いの堤に恰も黄金の滝のように咲き枝垂れている
八重山吹の花むらであった。陽は午後の円熟した光を一雫のおしみもなく、その旺溢した....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
と呼びました。沖縄はその本島のほかに沢山の島々があって、中で久米島とか宮古島とか
八重山島とかの名は、度々耳にするところであります。 日本では一番南の端の国で、....
「野草雑記・野鳥雑記」より 著者:柳田国男
のである。 沖縄の諸島を見渡すと、タンポポの方言の今存するものは案外に乏しい。
八重山と宮古との中間にある多良間という寂しい孤島では、この草をトゥルクナーという....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
と同じ思想は、今では擂鉢と擂木とが承け継いでいる。スリコギのコギは小杵であるが、
八重山の島などでは是をダイバノブトと謂う。ダイバはライバンの訛ですなわち擂盆。ブ....
「母の手毬歌」より 著者:柳田国男
いう「雲の帯してなよなよと」という歌にもこの囃しがあり、さらに南へ行って沖繩県の
八重山群島などにも、しょんがいをもっておわる哀れな別れの歌があった。海上の交通が....
「野宿」より 著者:山之口貘
た。父は、三十年近くも、第百四十七銀行に勤めていたのであるが、その退職金を持って
八重山に渡り、質屋を開業しながら祖父の面倒を見てやりたいとかねがね口にしていた。....