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八陣
「八陣〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
八陣の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
獲物の足跡を尋ぬる様に、注意に注意して降った、イヤ是から先の入り組んで居る事は、
八陣を布いた様だ、小路の上に小路があり、或いは右、或いは左、忽ち登り忽ち降ると云....
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
衛門尉、大塩金右衛門、山内一豊。六陣三好孫七郎秀次、中村孫兵治。七陣羽柴美濃守。
八陣筒井順慶、伊藤|掃部助、九陣蜂須賀小六家政、赤松次郎|則房。十陣|神子田半左....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
となりけり渡月橋 小蔀に人のけはひや春の月 片側に雪積む屋根や春の月 陽炎や石の
八陣潮落ちて 陽炎や掘り出す石に温泉の匂ひ 桶に浮く丸き氷や水ぬるむ 子鴉や苗代....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
、新富座はとかくに不入り続きであったので、団十郎は一番目に石川五右衛門、中幕に「
八陣」の加藤、二番目が「西洋話」の丈助を勤め、大切浄瑠璃に「かっぽれ」を踊るとい....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
せくな、騒ぐな、周章てるな、明日という日が無いじゃ無し、と、忽ち、備える、四十と
八陣。世にいう、待味方の陣備えとは、これじゃ、皆の衆。ばらりと振った采配に、ひら....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
がすな。」 「酷いんですとも! でもまあ、氷嚢を七ツと聞いて、疾に対してほとんど
八陣の備だ。いかに何でも、と思ったが不可ない。 日の暮方に、また、夕河岸の鰹、....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
方にむかったということで、翌二十四年の一月には鳥越の中村座に出勤して、一番目の「
八陣」で主計之助、中幕の「合邦」で俊徳丸、二番目の「忍の惣太」で松若をつとめてい....
「三国志」より 著者:吉川英治
また、東南へ返せ」 と命じた。 蹄雲一陣、金鼓、喊声をつつんで、たちまち敵の
八陣の一部生門へ喚きかかった。いうまでもなく趙雲子龍を先頭とする五百騎であった。....
「三国志」より 著者:吉川英治
」 主従十数騎は、狐に憑ままれたように、彼方此方迷い歩いた。どうしても、乱石の
八陣から出られなくなってしまったのである。 そのうちに、陽はかげって、狂風砂を....
「三国志」より 著者:吉川英治
は数かぎりなくあるが、何よりも大きなものは、彼によってなされた兵学の進歩である。
八陣の法そのほか、従来の孫呉や六韜にも著しい新味が顕わされ、それは後代の戦争様相....
「三国志」より 著者:吉川英治
録」 ――孔明の墳のある定軍山に雲がおりると今でもきっと撃鼓の声がする。漢中の
八陣の遺蹟には、雨がふると、鬨の声が起る。「干宝晋記」 そのほか探せば数限りな....