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「八雲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

八雲の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
に限ったことではない。三世の苦痛を知るものは我我人間のあるばかりである。 小泉八雲は人間よりも蝶になりたいと云ったそうである。蝶――と云えばあの蟻を見給え。も....
盲人独笑」より 著者:太宰治
なれば、とて琴の発明の栄冠を、手軽く中山氏に譲ってやった。現在世に行われている「八雲琴」は、これである。発明者は、中山通郷氏という事になっている。なお彼は、文政....
酒中日記」より 著者:国木田独歩
全然《すっかり》惚《ほ》れ込んでしまった。一《いつ》にも大河、二にも大河。公立|八雲《やくも》小学校の事は大河でなければ竹箒《たけぼうき》一本買うことも決定《き....
アッシャー家の崩壊」より 著者:佐々木直次郎
恐ろしき一群」は狂人のとりとめのない話である。狂人は笑う、が微笑はしない。(小泉八雲全集第十五巻二六―三一ページ参照)ポーの詩の傑作の一つに数えられている。ここ....
思い出の記」より 著者:小泉節子
と常談申しますと『あ、どうしょう、私のこの鼻、しかしよく思うて下さい。私この小泉八雲、日本人よりも本当の日本を愛するです』などと申しました。 子供に白足袋をは....
地中魔」より 著者:海野十三
。 怪盗「岩」 「岩が帰ってくるそうじゃ」 そういったのは警視総監の千葉八雲閣下だった。 「なに、岩が、でございますか」 とバネじかけのように椅子から....
不尽の高根」より 著者:小島烏水
、先達がお祈りを上げている。さながら葛飾北斎の富嶽三十六景中の題目であって、小泉八雲に驚異の目を見張らせた光景である。なお見ていると、小さな石一つ、沢の上から落....
地獄の使者」より 著者:海野十三
れは帆村独特の略記号であった。それが解読できるのは、帆村自身の外には、彼の助手の八雲|千鳥《ちどり》だけだった。 彼は、ものに憑かれたように、五分間というもの....
南地心中」より 著者:泉鏡花
素袍着て、白衣の袖を粛ましやかに、膝に両手を差置いた。 前なるお美津は、小鼓に八雲琴、六人ずつが両側に、ハオ、イヤ、と拍子を取って、金蒔絵に銀鋲打った欄干づき....
怪譚小説の話」より 著者:田中貢太郎
丹燈記』から出たもので、この牡丹燈記の話は、他にもいろいろな話になっている。小泉八雲の怪談の中にある耳なし法師の話も、やはり『牡丹燈記』の変形である。 小泉八....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
誇張らしいのも、女性の心さながらのものだからであろう。 ○八雲さす出雲の子等が黒髪は吉野の川の奥になづさふ 〔巻三・四三〇〕 柿本人麿 ....
女人創造」より 著者:太宰治
いた。名前は忘れたが或る外国人のあらわしたショパン伝を読んでいたら、その中に小泉八雲の「男は、その一生涯に、少くとも一万回、女になる。」という奇怪な言葉が引用さ....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
ような気がせず、触れても触れたような気のしない原因である。 このごろ晩年の小泉八雲のものを読んで一層とそう思った。平凡な学生、つまらない門付け、ハンブルな昆虫....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
。『古今集』の序にも和歌は素戔嗚尊にはじまったと記している。これは『古事記』の、八雲立つ出雲八重垣つまごみに八重垣つくるその八重垣を という、尊のお歌をさすので....
読むうちに思ったこと」より 著者:小川未明
″\な色彩を点ずるかゞ知られるのであります。 学生時代に、その講義を聴いた小泉八雲氏は、稀代な名文家として知られていますが、たとえば、夏の夜の描写になると、殆....