八雲琴[語句情報] » 八雲琴

「八雲琴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

八雲琴の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
盲人独笑」より 著者:太宰治
なれば、とて琴の発明の栄冠を、手軽く中山氏に譲ってやった。現在世に行われている「八雲琴」は、これである。発明者は、中山通郷氏という事になっている。なお彼は、文政....
南地心中」より 著者:泉鏡花
素袍着て、白衣の袖を粛ましやかに、膝に両手を差置いた。 前なるお美津は、小鼓に八雲琴、六人ずつが両側に、ハオ、イヤ、と拍子を取って、金蒔絵に銀鋲打った欄干づき....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
った。夏は窓に簾《すだれ》をかけ、洋燈《ランプ》をつけ、若い男女が集まって月琴や八雲琴をならっていた。窓には人だかりがしていた。近くなったので勝川おばさんは涼み....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
琴はどうも野暮くさいといった人が、これはいいと集まった。明治に生れた楽器である。八雲琴が素《もと》で、竹琴《ちっきん》、一絃琴などが参酌されたものと思われる。九....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
いし妾を女子らしからしむるには、音楽もて心を和《やわ》らぐるに若《し》かずとて、八雲琴《やくもごと》、月琴などさえ日課の中に据えられぬ。されば妾は毎日の修業それ....