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「公主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公主の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
た。それ逃がすなと追いかけたが、遂に捉え得なかった。 帝はまたかれに命じて丹陽公主公主=皇女)の枕を取って来いと言った。それは金をちりばめた函付きの物である....
運命」より 著者:幸田露伴
昭走りて免る。 十一月、※馬都尉梅殷をして淮安を鎮守せしむ。殷は太祖の女の寧国公主に尚す。太祖の崩ぜんとするや、其の側に侍して顧命を受けたる者は、実に帝と殷と....
荷花公主」より 著者:田中貢太郎
彭は何人かきたとは思ったが、顔をあげるのも苦しいのでそのままじっとしていた。 「公主からお迎えにあがりました」 眼を開けて見ると、稚児髷に結うた女の子が燈籠を....
西湖主」より 著者:田中貢太郎
は面白くなかった、鳥が獲れなかったから」 するとまた一人の女の声が言った。 「公主が雁をお獲りあそばさなかったなら、何も獲れないで、馬を労するだけでしたが」 ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
こでシャー、しからば五十ガルヴァルはと問うと、海王それも出来ぬから、自分の后と諸公主《むすめども》を進《まいら》そうと答えた。このシャー女嫌いと見え、しからば二....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
運び込まれたのを見ても彼女は気絶もせず泣きもしなかったので、侍女たちは、これでは公主の命が危ういと言った、その時九十歳の老乳母《ろううば》が戦士の子を連れて来て....
十二支考」より 著者:南方熊楠
なし(『※余叢考』四二)。また古く『漢武故事』に、初め武帝太子たりし時、伯母大長公主その女陳阿嬌を指《さ》し好否を問う。帝曰く、もし阿嬌を得ばまさに金屋《きんお....
蓮花公主」より 著者:田中貢太郎
れに応じていった。 「君子蓮花を愛す。」 すると王がいった。 「蓮花はすなわち公主の幼な名だ。どうしてこんなに適合したであろう。これはどうしても夙縁だ。公主に....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ヒルトをたぶらかし、聴きだすことができた。すなわち、隣国との戦雲に言よせられて、公主の心は、怪しくも乱されてしまったのである。 「それでは」 そうして、殺害の....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
かは、今日に至っても疑問とされている。 ある人は道士呉※だと云い、ある人は玉真公主だと云い、又ある人は賀知章だと云った。 すべて人間が出世すると、俺が推薦し....
画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
全国婦人製作品展出品(一等褒状)「一家楽居」全国絵画共進会出品(三等銅牌)「寿陽公主梅花粧」日本美術協会出品(三等銅牌) 同 三十一年 「重衡朗詠」新古美術品展....
健康と仕事」より 著者:上村松園
つづけてしまったのである。 「唐美人」で憶い出すのは梅花粧の故事漢の武帝の女寿陽公主の髪の形である。あれにはずいぶん思案をしたものである。 支那の当時の風俗画....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ァン・ガムボという大王が、まだ仏教を信じない時分にシナから唐の太宗の皇女なる文成公主を娶ることになったその時分に、文成公主はその父の太宗に願うて言いますには、チ....