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「公使館〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公使館の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
》ぜられてから、一年ばかりたった、ある早春の午前である。北京《ペキン》にある日本公使館内の一室では、公使館附武官の木村陸軍少佐と、折から官命で内地から視察に来た....
或る女」より 著者:有島武郎
」 と二三人おいた斜向《はすか》いの若い男を顧みた。斎藤と呼ばれた、ワシントン公使館赴任の外交官補は、まっ赤《か》になって、今まで葉子に向けていた目を大急ぎで....
或る女」より 著者:有島武郎
い外国人がしばしば倉地の下宿に出入りするのを葉子は気がついていた。ある時はそれが公使館の館員ででもあるかと思うような、礼装をしてみごとな馬車に乗った紳士である事....
夜行巡査」より 著者:泉鏡花
侮と、怨恨《えんこん》とを満たしたる、視線の赴くところ、麹《こうじ》町一番町英国公使館の土塀《どべい》のあたりを、柳の木立ちに隠見して、角燈あり、南をさして行く....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
命令が来て、そしてその同文電報がドイツの大使館からさらにヨーロッパ各国の大使館や公使館に来ていたのだそうだ。) 僕もSも持っていた金はもう全部費いはたしていた....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
じなんですか。どこから知ったか、こたえてもらいましょう」 「ほほほほ。あたくし、公使館の人から聞きました。日本中のこと、なんでも、すぐわかります」 「えっ、公使....
黒百合」より 著者:泉鏡花
、富山より、むしろ東京に、東京よりむしろ外国に、多く年月を経た。父は前に仏蘭西の公使館づきであったから、勇美子は母とともに巴里に住んで、九ツの時から八年有余、教....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
という者あり。本来|宣教師にして久しく函館に在り、ほぼ日本語にも通じたるを以て仏公使館の訳官となりたるが、これまた政府に近づきて利したること尠なからず。その一例....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
清国の一学堂なれど裏面は日本の勢力扶植の一機関たれば自ら志士集合所の如き趣ありて公使館あたりの純然たる官吏社会より観れば頗る危険の分子を含みたる一団体の如く目さ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
、ドイツのベルリンに至りロシアの寺院をたずぬるに、市中にその堂宇なし。ただロシア公使館中の一室に会堂ありて、毎日曜、同国人ここに至りて礼拝を行うという。ゆえに、....
西航日録」より 著者:井上円了
に着し、税関の検閲あり。ただちに汽車に転乗し、夜に入りてロンドン市に着す。寓所を公使館の近街に定む。これよりロンドンにとどまること二週余、もっぱら倹約を守る。 ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
す。 五日、晴れ。午前七時半、スウェーデン首府ストックホルムに着す。午前、わが公使館を訪問し、午後、公園、博物館、王宮、議事堂、寺院等を一覧す。当市は人口三十....
機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
残念ながら、地名も御主人の地位も本名も云うことは出来ません。従って大使館であるか公使館であるかまたは、総領事館であるかそれはすべてあなたの御想像に任せます。しか....
消えた霊媒女」より 著者:大倉燁子
変って、親友の公使を訪問|旁、気分転換のためにもというのでシャム国に立ち寄られ、公使館のお客さまとして厚遇されているわけだったんです。それに来てみると、シャムと....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。日本軍は朝陽門より守備兵の抵抗を排除して先ず入城、順天府署に警務所を設け、当時公使館附武官であった柴五郎大佐が警務長官となった。 柴大佐は後の柴大将であるが....