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「公共〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公共の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
肖像まで入れて、ハミルトン氏配下の敏腕家の一人《ひとり》として、また品性の高潔な公共心の厚い好個の青年実業家として、やがては日本において、米国におけるピーボデー....
出世」より 著者:菊池寛
んでこないことはない。 彼が田舎の中学を出て、初めて東京へ来た時、最初に入った公共の建物は、やっぱりあの図書館であった。本好きの彼にとっては、場所にも人にも、....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
人はスコットランドのグラスゴーの機屋《はたや》の子でありまして、若いときからして公共事業に非常に注意しました。「どこかに私は」……デビッド・リビングストンの考え....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
なく答える。曰《いわ》く、執着心のないことだと。執着心がないからして都府としての公共的な事業が発達しないとケナス人もあるが、予は、この一事ならずんばさらに他の一....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
階宮、梨本宮、北白川宮の各宮邸、東久邇宮鳥居坂御殿、李鍵公御殿などが災厄を受け、公共施設では外務省、海軍省、運輸省、大審院、控訴院、特許局、日本赤十字社の一部な....
怪星ガン」より 著者:海野十三
「いいえ、市民の健康を保つために、市民がたべたいと思う果物を市民に渡すことは、公共事業ですから、損ではありません」 「ついでにおたずねしますが、この町で売って....
端午節」より 著者:井上紅梅
業の継続を主張すると、彼はまだ一度もその場に臨んだことはないが、しんから悦服して公共の決議を守った。 それはそうと政府は遂に金を払った。学校もまた開校した。と....
村芝居」より 著者:井上紅梅
芝居小屋に二度入ったが、やッぱりあの時の影響を受けたのかもしれない。何しろこれは公共のものではないか。 わたしどもは年頃もおつかつだったが順序から言えば一番下....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
停車場が一瞬にして半分つぶれてしまうというような事実は、これが政府の息のかゝつた公共の建物であるだけに、なんとしても、社会的に「人命を尊重する精神」の欠如を暴露....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
る「演劇」の社会制度が、古い文明国には存在する。 「国立劇場」、「帝室劇場」、「公共劇場」がこれである。 前二者は、それぞれに、国庫の補助によつて成立し、多少....
演劇への入口」より 著者:岸田国士
者の手中に握られているという状態も、おそらく、近代社会に類をみないところである。公共的な性質を帯びた演劇活動が、なぜ日本には起らないか? 政治家の無定見もさるこ....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
これを赤十字社へ寄付したとの話を聞いた。かの国は金の安い国であるけれども、一体に公共慈善に関する事柄には金を出だす国風である。 豪州より南アフリカへ渡る船中は....
革命の研究」より 著者:大杉栄
しかもその一人は女――の犠牲者を選んで、それを絞め殺した。それでも彼はまだそれを公共の場所の広場でやったことを後悔した。そんなことをしたので、ヴェレスチャギンは....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
自由社会内にもストライキが許されるなら、社会公衆は致命傷を受けねばならぬ。だから公共的自治団体において、ストライキは道徳的罪悪である。ことに官吏がストライキをす....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
保障と減税とは、最初のかけ声にくらべて小さくなる一方、他方大資本家をもうけさせる公共投資ばかりがふくらんでおるのであります。こんな政策がつづいてまいりましたなら....