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「公司〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公司の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
馬の脚」より 著者:芥川竜之介
ゆうぜん》と北京官話《ペキンかんわ》の返事をした。「我はこれ日本《にっぽん》三菱公司《みつびしこうし》の忍野半三郎」と答えたのである。 「おや、君は日本人ですか....
地図に出てくる男女」より 著者:吉行エイスケ
の要所々々を発砲し、欧米人によって築かれた南京路のペーブメントは要撃された。永安公司の屋根の上の星が南京玉の八角灯のように騒乱の巷に輝いていた。 機関銃の音が....
新種族ノラ」より 著者:吉行エイスケ
学の文科の聴講生となった。十九歳。 職業は、南京《ナンキン》路角、百貨店|泰興公司《レーン・クロフォード》の女店員、支配人デー・ダブリュ・クロフォードに愛さる....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
いる間に、一と財産作って帰る腹の山崎は、M製粉や、日華|蛋粉、K紡績、福隆|火柴公司などを順ぐりに、めぐり歩いていた。 金を出して、支那人から、あんまりあてに....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
済民学校。適南学校。トモエ自動車商会。鍼灸揉療治所。御料理仕出し「みさを」。万興公司。中西洗衣。コンノウト・ドライヴ。旅人の木。水源地の夕涼み。植物園の月明。 ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
桟で人を呼ぶ声。深夜。 やすい煙草――大愛国香烟、長寿牌大号、中国出産|中俄煙公司。 南京豆の皮を吹く砂まじりの風。 水菓子屋の灯り。 午前十二時十分発....
中支生活者」より 著者:豊島与志雄
す肚のある日本人が要望される。 * 蘇州へ行った人は大抵、蘇州百貨公司の現状に注意を惹かれるだろう。 これは元来、大丸百貨店の支店であり、名称も....
沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
の窓は、悉く扉を開け放され忙しそうに働く店員達の小綺麗な姿が見えている。上海棉花公司とか、広徳泰|軋花廠とか、難解の文字の金看板が、家々の軒にかかっていて、夕陽....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
えてくれたのでよき参考となり為めに僕は「サンキュー」とお礼を云ったことや、永安|公司というデパートが日本の国東京市に於ける最大のデパート三越ぐらいも大きいであろ....
余齢初旅」より 著者:上村松園
を自動車で走りまわって、フランス租界のところで降りて、大きなデパートすなわち永安公司があるので、そこへはいってみたりしたのであった。 そうして私はいろいろのこ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
の男の家に世話になることができた。男の名は大宮定吉と言い、私の推察どおり大漢土木公司の親方であった。与えられた仕事は京城市の東南の龍山にある漢江の河原に出て、朝....