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「公吏〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公吏の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
の書上《かきあげ》のみを美にして御褒美に預らんとする郡長に一任せしより、他方の官公吏は、なるべくこれを一時即急に仕上げんとて氏子輩に勧めたるも、金銭は思うままに....
深夜の市長」より 著者:海野十三
のことで、金庫の扉は、ビクともしないじゃないかッ! うわッはッはッ」 「インチキ公吏を葬れ」だの、「市長はどうした、市長を出せ」とか、「首を縊って天下に謝罪しろ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
国の映画俳優が戦犯として裁判にかけられていると記事があった。 ◯日本では、地方官公吏の追放の実施でさわいでいる。電産のストライキは、末広巌太郎博士へ一任となった....
」より 著者:島崎藤村
。私は、年もまだ若く心も柔らかい子供らの目から、殺人、強盗、放火、男女の情死、官公吏の腐敗、その他胸もふさがるような記事で満たされた毎日の新聞を隠したかった。あ....
思想と風俗」より 著者:戸坂潤
いうなら、それでは小学校の校長の上に立って之に対して事実上の命令権を持っている官公吏又各種議員達は、何もそういうことはしないだろうか。もし先生だけがしていけない....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
まって、お前はどこの子かとたずねると、彼ははきはきと答えた。 「わたくしは武昌の公吏の子で、父は王忠彦と申しました。運悪く両親に死に別れて、他人の手に育てられて....
十二支考」より 著者:南方熊楠
、ややもすれば眠食を廃して苦心する研究に大|妨碍《ぼうがい》を加うる和歌山県の官公吏を戒飭《かいちょく》して、彼輩衣食のために無益の事を繁《しげ》く興し、あるい....
十二支考」より 著者:南方熊楠
想を実現せんとて神社|合祀《ごうし》を励行し、只今も在職する有象無象大小の地方官公吏が斜二無二迎合して姦をなし、国家の精髄たる歴史をも民情をも構わず、神社旧跡を....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ものだ。 一九三七・三・一五 東京 戸坂潤 第一部 日本の社会現象 1 官公吏の社会的地位 かつて農林省の小作官会議に於て、この頃しきりに小作争議に内務....
社会時評」より 著者:戸坂潤
(十三カ所)に失業登録されている労働者は二万三千人である。登録労働者は丁度官吏や公吏と同じに公然と登録されているのだからもはや決してルンペンなどではない、実は立....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
《ぎら》いだったからではなかった。かえって女をたいへん好きだった。労働者や雇員や公吏など、すべて働いてる年若い女どもが、朝いつも多少遅れがちに、まだよく眼が覚《....
パリの地下牢」より 著者:野上豊一郎
日には王妃の首が断たれ、また別の日にはロベスピエールの首が断たれ、その他、貴族・公吏・ジロンド党員等、無量二千の首が刈り取られた。実際少しでもフランスの歴史を知....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
をとったにしても、日本の国情としては、そうせざるを得ないのが当り前だ。軍人だの官公吏というもの、又事務系統を減らして、生産面の各部門を拡充し、それも主として貿易....
武士道の山」より 著者:新渡戸稲造
や多大なり。彼らの中よりして軍隊の将校を出し、また政府の事務を掌《つかさど》るの公吏を出す。 更に高き処《ところ》に一地区あり、ここには武士中高等なる階級の者....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
りませんか。この際自分はむしろ「部落民なるが故に」という理由の下に、ことさらに官公吏会社員等の採用にも、差支えなきかぎり優先権を与うるくらいの心持ちがほしいと思....