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「公命〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公命の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
私本太平記」より 著者:吉川英治
の一条、申し開きが相立たねば、弟直義の罪科は恐らくまぬがれまいぞ。また新田方の、公命の警固にたいし、私の宿意を構えたものとも断じられるが、どうじゃ」 「おそれな....
私本太平記」より 著者:吉川英治
「いかなる御用で?」 「さ……。その儀はまだ何も」 「いや、道誉にも会わぬうち、公命の内容を、そちたちへ語るわけもなかった」 自問自答、いつになく、彼は顔いろ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
も仕方があるまい」 と、分別顔はなだめにかかる。 「島を離れぬといってみても、公命をたてにされては、論にならぬし、暴れてみても、これしきの同志では歯がたたん」....
私本太平記」より 著者:吉川英治
ろ、世良田を中心に、いたるところこの騒ぎと悲鳴でない村はない。 「なに、なかには公命に応じぬ輩もあると申すか」 徴税使の出雲介と彦四郎は、部下五十人に加え、近....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
武蔵が十三歳頃は、もう父の無二斎は歿していたが、屋敷はあった。寛永十五年頃に公命で取壊されるまで、三十間四方の石垣が残っていたというから、かなりな構えであっ....
山の人生」より 著者:柳田国男
。石黒忠篤君がかつて誰からか聴いて話されたのは、幕末の名士|川路左衛門尉、或る年公命を帯びて木曾に入り、山小屋にとまっていると、月明らかなる夜更にその小屋の外に....
性に関するアイヌの習俗」より 著者:河野広道
)。茂左衛門聞て、汝が申す条もっとものことなれば、償を出すべし。さりながら、我は公命によりて郷里の妻子を捨て肝胆をくだし此処に来るものは、畢竟我等救命の故あり。....
濞かみ浪人」より 著者:吉川英治
仰せつけられた』 『又、お国表の方へ』 『いやいや、先頃より松山城の城受取り方の公命が当藩に下っておる。その為、お国表から、大石内蔵助殿が御人数を率いて四国へ渡....