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公売
「公売〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公売の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
特書し廃朝仰せ出でられたる旧社を初め、新宮中の古社ことごとく合祀し、社地、社殿を
公売せり。その極《きょく》鳥羽上皇に奉仕して熊野に来たり駐《とど》まりし女官が開....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
門人にして政論に従事するあれば、これを採りて一の政論派となす、著書を出版して世に
公売する者あるいは必ずしも政論を弘むるにあらず、しかれどもこの著書にして政治思想....
「家」より 著者:島崎藤村
を話し聞かせた。その時お俊は自分の家の方の噂をした。丁度彼女が帰って行った日は、
公売処分の当日であったこと、ある知人に頼んで必要な家具は買戻して貰ったこと――執....
「正義の花の環」より 著者:宮本百合子
痛切である。 税と云えば、東芝のような大企業が、所得税の滞納のため財産の一部を
公売にふされた。外聞がわるそうな
公売で、東芝の生産した不合格品のストックや、会社....
「故郷」より 著者:井上紅梅
のたのしみもないからだ。 わたしどもが永い間身内と一緒に棲んでいた老屋がすでに
公売され、家を明け渡す期限が本年一ぱいになっていたから、ぜひとも正月元日前に行か....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
分の農民の境遇を極めてよく表わしているものである1)。一般にあらゆる名称の官職は
公売に附され、またあらゆる地位の処分を決定する宮廷内の謀議においては、万事は賄賂....