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「公定相場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公定相場の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
句に、それを鎧櫃に入れて行くということになりました。道中の問屋場にはそれ/″\に公定相場と云うようなものがあって、人足どもにかつがせる荷物もその目方によって運賃....
モスクワ印象記」より 著者:宮本百合子
。牝牛を飼っている農民の手であった。彼等は一キログラム二ルーブリ四十カペイキ位の公定相場で自家製バタを手放すことを欲しなかった。ただし、その払底の間にも、個人が....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
が、金の偏在と欠乏に苦しんで、それぞれ国家が金の輸出を禁止し、日本の国に於ても、公定相場が持ちきれなくなり、その一匁市価が十円まで飛び上ったとして、右の享保小判....
この握りめし」より 著者:岸田国士
そこにある、浅間だと思いますが、あれくらいの絵はどれくらいするもんでしよう」 「公定相場はありません。僕がいゝと思う値段で売ります。但し、買手があればです。君買....
」より 著者:佐藤垢石
えばもう支那事変が起こってから五年目になる。世の中には、そろそろ統制経済だとか、公定相場だとかという言葉をきくようになり、都会では生活物資が次第に少なくなり、物....