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公式
「公式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「寒さ」より 著者:芥川竜之介
定されたる熱伝導率だよ。すると長谷川君の場合はだね。……」
宮本は小さい黒板へ
公式らしいものを書きはじめた。が、突然ふり返ると、さもがっかりしたように白墨《は....
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
ものと信じきっている様子だ。 僕は愕きを一生けんめいにおさえつけつつ、胸の中に
公式を組立てようとあせった。――轟博士がピストルで下婢マリアを射殺して、死骸をバ....
「生きている腸」より 著者:海野十三
藩主の血なんか引いているのであろうと善意に解し、したがってこの衛門では、常に第一
公式の敬礼をしていた。 ふふんと鼻を鳴らして、弊服獅子頭の医学生吹矢隆二は、守....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
されます。 それでは戦闘の指揮単位はどういうふうに変化したかと言うと、必ずしも
公式の通りではなかったのでありますが、理屈としては密集隊形の指揮単位は大隊です。....
「演技指導論草案」より 著者:伊丹万作
。 ○俳優をしかってはいけない。彼はいっしょうけんめいにやっているのだから。私は
公式主義からこんなことをいうのではない。私は俳優を打ったこともある。私も人間であ....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
持つものであろう。それは世の中へ何をつけ加えるというのだろう。 私は右のような
公式主義的な考え方が好きではない。本当の気持をいえば、芸術家が魂のやむにやまれぬ....
「振動魔」より 著者:海野十三
この新療法に確信を得たばっかりのところへ柿丘は馳けつけたことになり、いわば博士の
公式な第一試術患者となったわけで、また一面において柿丘の病状は第三期に近く右肺の....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
人音波の変形応用なのです。ここに相良氏のプロペラ設計書類があります。ウッド博士の
公式が巧みにつかわれています。これは昨夜、川股さんが私共の事務所にお泊りのとき、....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
動機の探求結構さ。ただ、動機を以て、犯罪探偵の唯一の手掛であると考えたがる単純な
公式的な頭脳に対して反駁したいのだ。早い話が、この事件に於て、我々はあの真珠の一....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
った。 彼女は子供らしく、一度ちょっとドアの蔭へ顔を引込ませ、今度改めてドアを
公式に開けて入って来たときは、胸は昔のごとく張り、据り方にゆるぎのない頸つき、昔....
「火星探険」より 著者:海野十三
を地球上の人々に与えたようである。 それから後は、無電室は猛烈に忙しくなった。
公式の通信の隙間に、各通信社からの特別通信申込が殺到して、それにいちいちどう答え....
「新学期行進曲」より 著者:海野十三
やり給え。 級長 よし。蝦原、どこまでやったんだ、あっ、これじゃ駄目なんだ。君は
公式を忘れているんだ。だから出来ないんだ。さっき教えてやったじゃないか。Aの二乗....
「科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
人波をつき崩し、真しぐらに下宿の自室へとび込んだ。そして机の前に座るや、あらゆる
公式と数値とを書いたハンドブックや、計算尺の揃っているのを見極めた上で、説明書を....
「黒猫十三」より 著者:大倉燁子
しても奇怪な事になったものだ。封をきる彼の指先は震えている。しかし事にも手紙は非
公式の喚出状で、殊に差出人が有名な宮岡警部であったのは意外の喜びであった。警察官....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
せられた筈である。恐らく上官が東亜連盟の文字を見られた最初であろう。 協和会の
公式声明を知らなかった私はその後の満州国、北支の状況上、東亜連盟を公然強調する勇....