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「公文書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公文書の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
寛永武道鑑」より 著者:直木三十五
伊賀越の仇討は、荒木方四人、又五郎方士分、小者ともで、合せて十一人と、藤堂家の公文書「累世記事」にも残っているし、その外俗書にも、同じであるが、一竜斎貞山(二....
函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
干の調査をしたいと思い立って、目ぼしい山火事のあったときに自分の関係の某官衙から公文書でその山火事のあった府県の官庁に掛け合って、その山火事の延焼の過程をできる....
新しいアカデミアを」より 著者:宮本百合子
疑問を抱いていた。博士号をおくられたときは、それをことわった。 日本の戸籍と、公文書から、士族、平民、私生子という差別が徹底してとりのぞかれたのは、昭和十四、....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ろです。あの筆者の性格も何と面白いでしょう、ああいうメカニカルな仕事をする人が、公文書でなんかかけないとあの物語をかく、しかしそれはあくまで科学に立った形象性と....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
うちでまだ生き残ってるひとり、当時ごく若い怜悧《れいり》な労働者だったひとりが、公文書の文体に適せぬので警視総監への報告中にブリュヌゾーが省略しなければならなか....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
は今日グレーヴの広場で執行されることになっています。」と彼は読み終えた時まだその公文書から目をあげないで言い添えた。「正七時半にコンシエルジュリーへ出かけるので....
肝臓先生」より 著者:坂口安吾
保険課の係員が腹を立てたのはムリもないところで、そこで先生のところへ、次のような公文書がきた。 至急○保第九九二号 昭和十七年四月十五日 静岡県医師会健康保険部....
魔都」より 著者:久生十蘭
入れる。その中から引出されたものは、赤い封蝋で物々しく五カ所に封印された、一目で公文書と判る大きな角封筒だった。 総監はそれを手に持って真名古の方に近寄って来....
」より 著者:カフカフランツ
と同意見なので、このことをあえて申し上げてよいと思います。この手紙はおよそ役所の公文書ではなくて、私簡です。それは〈拝啓〉という書き出しによってもすでにはっきり....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
スはまた、伯爵の必要に応じて、いつでも助力に馳せつける身構えだった――助言とか、公文書の草稿とか、念入りな象徴的祝辞文(つまり女王の御機嫌をとるための、長たらし....
空罎」より 著者:服部之総
改て表通交易御免之有り、右条約中に之なき租税等、御取極め之有り候方然るべく候」。公文書というものはこんなふうなものだろう。 二 外国人に書かれた幕末日本紀行中....
黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
白になったので、米国公使アダムスは英外相ラッセル伯にたいして、アラバマ号の用途を公文書をもって指摘し、建艦の中止を要求した。さらに七月二十一日、二十三日には明確....
彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
い顔をした裁判官は、俺を死刑に処する理由として、俺が道子と永い間姦通していたと、公文書を以て天下に広告してくれたではないか。道子は俺のものだった。又永久に俺のも....
『西遊記』の夢」より 著者:中谷宇吉郎
いて、冒頭の一行が「国王殿下命令書」であることを知った。それは官命を伝える一種の公文書であった。古代印度語がこの世紀に少くも行政用としては遥々この中央アジアの僻....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
である。 ところが一九二二年モルトケ大将の細君がモルトケ大将の『思い出、書簡、公文書』を出版しているのを発見した。それを読んで見ると一九一四年十一月の「観察お....