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公時
「公時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公時の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「川中島合戦」より 著者:菊池寛
。後年大阪陣の時抜群の働で感状を貰った上杉家臣杉原|親憲が「此度の戦いなぞは謙信
公時代の戦いに比べては児戯のようだ」といったことがある。 一方妻女山に向った甲....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の間がらで、この人に彼は自己の志望を打ちあけ、その力添えを依頼した。旧領主|慶勝
公時代から半蔵父子とは縁故の深い尾州家と、名古屋藩の人々とは、なんと言っても彼に....
「スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
にソヴェトが室を与えるだろう。 日本女の室がある方の建物の翼は、ウラジーミル大
公時代、親戚とか召使の頭とかが住んでいたのだそうである。うねって、暗い廊下だ。ど....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
掘る人足はみんなこの望月様におことわりを言わないと土地に入れなかったもので、信玄
公時代からの古い書付に、金掘りの頭を申付け候間、何方《いずかた》より金掘り罷《ま....
「関牧塲創業記事」より 著者:関寛
みならず、生出する処の児輩は却て健康と怜悧たるが如し。昔時に於ける山中鹿之介坂田
公時も山家育ちなり。現世に於ては、高木兼寛三浦謹之助両氏の如き、最も深山の内にて....
「大江山」より 著者:楠山正雄
一 むかし源頼光という大将がありました。その家来に渡辺綱、卜部季武、碓井貞光、坂田
公時という四|人の強い武士がいました。これが名高い、「頼光の四|天王」でございま....
「羅生門」より 著者:楠山正雄
もそんなうわさをきいた。」 といいました。 「それはほんとうか。」 と季武と
公時が目を丸くしました。綱は一人笑って、 「ばかな。鬼は大江山で退治てしまったば....
「池袋の怪」より 著者:岡本綺堂
へも遍く聞え渡ったので、血気の若侍共は我れその変化の正体を見届けて、渡辺綱、阪田
公時にも優る武名を轟かさんと、いずれも腕を扼って上屋敷へ詰かけ、代る代る宿直を為....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ためには、よい知識を居ながらに受けていた。……右馬介、今日の下に抱く大望は、頼朝
公時代にそれを成すよりは、百倍も難しいぞ。その気で、そちも抜かるなよ」 ふと、....
「山の人生」より 著者:柳田国男
層弘く、かつ一層不精確に流布したことを、推定せしめるに過ぎぬのである。山姥が坂田
公時の母であり、これを山中に養育したという話が、特に相州|足柄の山に属することに....