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「公有〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公有の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
謀叛論(草稿)」より 著者:徳冨蘆花
か。彼らはもと社会主義者であった。富の分配の不平等に社会の欠陥を見て、生産機関の公有を主張した、社会主義が何が恐い? 世界のどこにでもある。しかるに狭量神経質の....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
を掉《ふる》ってイギリスの前国会議員某氏の国際条約必要論を駁撃し、「真理は人類の公有物である。これを発見し、これを説明する者は、その人類に与うる公益と、これに伴....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
ている感情や、願いや訴えを同胞に話しかけたいのである。私はそれらのものを共存者と公有していることを信じる。なんとなれば私の悩みや願いはもはや私のものとしてそれら....
山本有三氏の境地」より 著者:宮本百合子
れ、出世作とでも云うべき作品となった「生命の冠」で、山本有三氏は、その悲劇的主人公有村恒太郎を如何に生かしたであろうか。この主人公は「商人の務めは儲けるばかりが....
プロレタリア文学の存在」より 著者:宮本百合子
たのだろう。プロレタリア文学の存在に関する問題は、日本の人民の文学の発展にとって公有財産であるから、明りょうにしておく責任を感じた。 日本にプロレタリア文学運....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ことだ。書物貸借の儀礼をもう少し発達させることによって、社会に存在する広範な私有公有の書籍の利用が今日よりも遙かに公共的な学的習俗となり得るかも知れない。 だ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もうたから、旅の方も気儘《きまま》に見るというわけには参りまへんのや」 「はは、公有の名物が、私人の所有に帰してしまったのですか」 関守氏は、強《し》いて走井....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
支払われなければならない、しかしてこれは、すべての永貸契約、賃貸契約、世襲財産、公有官有の契約、抵当書入契約……。」 「木魂《こだま》よ、嘆けるニンフよ……。」....
青玉の十字架」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
れてしまった。そしてもし彼が既にロンドンに巣くったとしたら、彼はウィンブルドンの公有地に住む丈の高い無宿者から、メトロポール・ホテルにいる丈の高い宴会の主人公に....
シェイクスピアの郷里」より 著者:野上豊一郎
所だ、と書いているが、それは百二十年の昔のことで、その後一八四七年以来、此の家は公有となり、一八五七年には大修繕が施され、一八九一年以来国有となり、今日では、ア....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
るかなり高い丘。 ブラックヒース シューターズ丘とロンドンとの途中にある広濶な公有地。 手綱と鞭と馭者と車掌とが……軍律を読み聞かせた 馭者と車掌とが手綱を....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
さい」 蟹は、大声で怒鳴った。 「いけない、彼の私有を許さない! 優種はすべて公有である。……お前たちはみな帰って行け! 己は共産主義の保護者である。俺一人が....
民芸とは何か」より 著者:柳宗悦
工藝は大道なのです。それは一切の者の世界なのです。私は美しい民藝品の中に、かかる公有の美を発見します。無銘の作に心が引かれるのは、そこに一個性よりさらに大きな衆....