公法[語句情報] »
公法
「公法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
の事情に通ずる人々はおのおのその知るところを取り、あるいは近時露土戦争の例を引き
公法上彼のその国権を重んずるゆえんを説き、あるいは鉄道、電信等の事を挙げ経済上彼....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
。当時漢訳から来た言葉ではあるが、新熟語として士人の間に流行して来た標語に「万国
公法」というがある。旧を捨て新に就こうとする人たちはそれを何よりの水先案内として....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
儘にして常の通りに相心得、敬するに不レ及と令せられし事、大いに当たらざるか。刑は
公法なり、科の次第を幟に記し、其|科《とが》を喚《よばわ》る事、世に是を告て後来....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
からです。宇治山田の米友も、生きながら梟しにかけられたことはあるが、あれは正式の
公法によって処分されたものですから、見るほどの人が見ていい気持はしなかったけれど....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
に帰せんうちに、いま先方を引っくくられては、こっちが困るぞ」
「さ、そこが私事と
公法。わしの苦衷《くちゅう》もその間にあるよ。この二石……」
手を伸ばした忠相....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
る。 それは暴力の問題、校則という律法の問題、刑罰の問題、教育者の責任の問題、
公法に対する自治的制裁の問題、そして少年の純潔と貞操の問題など厳粛な意味を多分に....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
う虫のように行きちがっている。〈占領〉というもののギリギリの実景だった。 国際
公法では、日本の土地の上に進駐軍が滞在している間は、日本と連合国は〈交戦中〉とい....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
ことなし、外国と通商条約を取結びながら、或る産物を或る一国に専売するがごとき万国
公法に違反したる挙動ならずやとの口調を以て厳しく談じ込まれたるが故に、政府におい....
「中津留別の書」より 著者:福沢諭吉
のはばかるものは、ひとり西洋学のみ。ひろく万国の書を読て世界の事状に通じ、世界の
公法をもって世界の公事《くじ》を談じ、内には智徳を脩《おさめ》て人々の独立自由を....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
、経済学に志す者は大蔵省を目的とし、工学を勉強するは工部に入らんがためなり。万国
公法を明らかにするは外務の官員たらんがためなり。かかる勢にては、この書生輩の行末....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
王制|一度《ひとたび》新たなりしより以来、わが日本の政風大いに改まり、外は万国の
公法をもって外国に交わり、内は人民に自由独立の趣旨を示し、すでに平民へ苗字《みょ....
「秀吉・家康二英雄の対南洋外交」より 著者:国枝史郎
暴動せんや、などと高飛車に出て嚇しつけたことであろうが、家康は然うでなく至極国際
公法的に、凶徒は容赦なく貴国の法律に照らして処罰せられたしと返書し、更に、メキシ....
「暗黒星」より 著者:黒岩涙香
務という事務は悉く機械の作用の如く完全に達せられる。戦争の如きも無くなった。万国
公法が極点まで進歩して一切の条項が完備したから、国と国との間にどの様な問題が在っ....
「迷信解」より 著者:井上円了
すことじゃ。今一例を挙ぐれば、「昔、東京を江戸と称せしころ、ある講談師がひそかに
公法に触れたることをなし、探偵の手に落ちんことを恐れ、だれにも告げずしてしばらく....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
て辛抱出来ない事もなかろうが、圧迫が進んで侮辱となり侵略となったらドウする。国際
公法だの仲裁条約だのというはまさかの時には何の役にも立たない空理空文である。欧洲....