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「公的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

公的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
富士」より 著者:岡本かの子
めて貰ったりしたい秘密性の話はないのか。 気を付けてみるのに、息子の岳神のこの公的な円満性は、妻に対してでもそうであった。 夫妻は睦《むつまじ》くて仲が良い....
食魔」より 著者:岡本かの子
ぞ着て、大陸政策の会合なぞへも出た。彼の説は時代遅れとなり妻の変死も原因して彼は公的のものと一切関係を断ち、売れそうな漢字辞典や、受験本を書いて独力で出版販売し....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
図書館は一昨年やっと出来た。儂は唯傍観して居る。郡教育会、愛国婦人会、其他一切の公的性質を帯びた団体加入の勧誘は絶対的に拒絶する。村の小さな耶蘇教会にすらも殆ど....
連環記」より 著者:幸田露伴
土地の長者が駅館を主どり、駅館は官人や身分あるものを宿泊休憩せしめて旅の便宜を半公的に与える制度から出来たものである。何時からとも無く、自然の成りゆきで駅の長は....
科学論」より 著者:戸坂潤
処にあったのである。 この実証性――予見するために見る――は自然科学並びに之を公的標準にもつ今日の諸科学を、他の一切の文化形象から区別する。文芸や道徳や宗教(....
イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
う資格をもつ一つの性質によって支配せられ優越せられ、かくて事物の表面的な形式的な公的な交渉からは隠される。その代り事物の諸性質の集合意志は性格を代表者として議席....
クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
ものもなかった。一分間で出来てしまった。動かすことの出来るものは、ちょうど永久に公的生活から解雇されたように、ことごとく包んで片附けられてしまった。床は掃いて水....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
自然的事件の話を聞いた時のように、半信半疑で話を聞いていたのだが、その結果として公的に行動することを求められると、頭から信じられないという態度にもどった。けれど....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
te' prive'〕)と、これとは全く異る方法で評価せられる社会的欲望すなわち公的利用(〔utilite' publique〕)との間の根本的区別を予想してい....
外務大臣の死」より 著者:小酒井不木
身を中心として考察するのが順序であった。外相は公人であるから、殺害の動機は当然、公的と私的との二方面から研究すべき必要があった。そのうち私的の方面に就ては、夫人....
」より 著者:カフカフランツ
だやかに親切に、いわば役所の意志に反してというように、しかし彼の知らない何らかの公的な秩序の名において、彼を追い払うということにならないではいないのだった。そし....
料理芝居」より 著者:北大路魯山人
、われわれの生活には芝居をしなければならない場合は非常に多い。広く世人と交際する公的生活においては、いわずもがなのことではあるが、芝居の必要のないと思われる私生....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
けた言葉のお菓子を彼女より上手につくった者はなかった。もっともすばらしい瞬間は、公的な謁見で、彼女の希望や意見や、世界に対する考察を発表するときにくるのだった。....
宝永噴火」より 著者:岡本かの子
傷があり、その翌年慧鶴十八歳の暮に大石良雄の復讐があった筈である。一方ああ云った公的規模の出来事があり、一方こういう個人的の稀有な本能の慾望の問題に悩まされた人....
融和促進」より 著者:喜田貞吉
をするとか、運動会を一緒にするとか、共同に青年団を組織するとかいうような、そんな公的の場合の会合のみでは不十分です。さらに進んで個人的に、また家庭的に、交際を始....