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公称
「公称〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公称の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
ショナルの原語に適当しているから、その創案後殆ど十年の後ち、大学においても学科の
公称としてこれを採用することとし、竟《つい》に一般に行わるるに至ったのである。こ....
「新しい卒業生の皆さんへ」より 著者:宮本百合子
て来てしまいます。正業に従っている限り。だって、そうでしょう? 千八百円ベースが
公称二千九百円になれば税率も高く、いろいろの給与が包括されてしまって、若い人は結....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ッチ王クロイゲルのマッチ・トラストに対抗し、林興業を主力とする直系傍系二十四社、
公称資本二億二千万円の大構成となった林謹直の林コンツェルン。
ともに国防産業を....
「アケビ」より 著者:牧野富太郎
で、この名であれば世界中の学者にはだれにでも通ずる。学問上にはどの植物にもこんな
公称があって学者はこれを使用しているのである。あまり長くなるのであけびの件これで打ち止め。....
「奥州における御館藤原氏」より 著者:喜田貞吉
に相違ないのであった。よしやその系図がなんと言っておろうとも、当時においてなんと
公称しておろうとも、仏に対してみずから告白したこの事実のみは争うべからざるもので....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
みを以て呼ばれ、特に領主から苗字帯刀の允許を得たものでなかったなれば、その姓氏を
公称する事の出来なかった所以は主としてここにあると解せられる。彼らは勿論永く沙門....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
来ならば、この東下は、 放ち囚人(任意の出頭) ということになっている。その
公称からも、衣冠や乗物などすべて、護送するにも、平常の礼をとるべきなのに、事実は....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
エズ」という聞えが、味方の細作(おんみつ)から入ッていたと思われる。 なにしろ
公称四万と号す関東武者だ。それがこのとき京から前線まで、無軌道にあふれたのだから....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
」 そんな兵力が、どこにあるか、と言いたげに、高時は眼をまろくした。 「いや、
公称十万。じつの数は六、七万で足りましょうか。いずれにせよ、去年の三倍四倍の兵を....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
りません。海外との交易です。彼らは准后さまに取入って、官符をいただき、ご朱印船と
公称して、あちらの国からさまざまな物を交易して帰り、その一部を、内裏の后町で捌い....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
津を一せいに発った。 陸上七万騎。 軍船千百余|艘。 あわせて、八万余騎と
公称したが、もとより実数ではなかった。けれど近来、世人の覚えにもない大兵力である....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
記念を止どめていたものであります。武士階級のものはやはり露頭ながらも、姓はこれを
公称していましたが、これは相当の身分ができて後に唱え出したのが多いので、普通はや....