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公立
「公立〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公立の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「酒中日記」より 著者:国木田独歩
人連、全然《すっかり》惚《ほ》れ込んでしまった。一《いつ》にも大河、二にも大河。
公立|八雲《やくも》小学校の事は大河でなければ竹箒《たけぼうき》一本買うことも決....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
たしの如きは実は麹町小学校という学校で教育を受けたのではない。その当時、いわゆる
公立の小学校は麹町の元園町に女学校というのがあり、平河町に平河小学校というのがあ....
「足迹」より 著者:徳田秋声
ると、父親の近ごろの様子もほぼ解った。父親は本家の方の家の世話をしたり、町で長く
公立の病院長をしていて、金を拵えて村へ引っ込んでから、間もなく腐骨症の脚を切って....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
な資格に於て大学となったのは十五六年前のことに過ぎず、その点だけから云えば他の官
公立大学と違いはないが、併し帝大を含めての官学に対立したものは、明治時代からの専....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
はなかった――近代ジャーナリズムの生れながらの運命だったのである。だが、多くの官
公立諸大学が直接に資本主義的利潤の追求を目的としないのとは異って(但し私立の企業....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
ーは直接には大学の上に成立している。吾が国の大学はそれが帝国大学であろうと官立・
公立・私立であろうと、或いは直接に或いは間接に、実質上もしくは名義上、国家の一機....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
では一般の国民が「赤子」に見立てられているからだろうか。 大学の図書館(帝大官
公立大学及び二三の私大)はいうまでもなく学術図書館でありそして実際に研究用具とし....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
・身体・学業三拍子揃った粒よりの「有為な」青年の推薦方を依頼して来たのである。官
公立と私立とから平等に採用して欲しいというような、先の先まで考えた就職者側の注文....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
けなければならないのは、本田君の問題だ。中学校も五年になってからの転校は、どうせ
公立では見込みがないので、私立のほうの知人に二三|頼んではある。しかし、夏休みの....
「演劇への入口」より 著者:岸田国士
もさることながら、やはり、民衆の演劇に対する理解が薄いところから来るともいえる。
公立劇場のない文明国は、世界に一つもないし、自治体たる都市の経営する非営利的劇場....
「学校教育における図書館の利用」より 著者:佐野友三郎
を弁ずること能わず。」 「今日の急務は郡庁所在地に郡立図書館を設け郡内各町村と各
公立学校とに分館を設くるに在り。図書館発展上、我等の今後採るべき方策はこの種の図....
「米国巡回文庫起源及び発達」より 著者:佐野友三郎
税をもって、無料図書館を設くることを得と規定し、その後州立図書館と市町村立(以下
公立と称す)図書館との間に連絡を通し、千八百九十二年以来、学校補助費三万ドルに対....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ありという。借覧料を要せず、入場者をして勝手に書籍の出納をなさしむ。すべて州立、
公立にかかるものは、一切入場料を徴集せず。議院、病院、造幣局、市場、市庁等は外部....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
そうですね、じゃあ、考えながらお話しいたしましょう。日本で性教育を行なっている
公立学校は全国至るところにありますが、ごぞんじですか? その学校以外では行なって....
「雷門以北」より 著者:久保田万太郎
感じて、いつかはそれを小説に書きたいとわたしはおもっている)という子と一しょに、
公立でなければという双方の親たちの意見で、遠いのをかまわずそこまでかよわせられた....