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公約
「公約〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公約の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
に申し上げた。 「戎呉の首を取った者にはわたくしを与えるということをすでに天下に
公約されたのです。盤瓠がその首を取って来て、国のために害を除いたのは、天の命ずる....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
村|山論済口の古証文、旧尾州領主よりの公認を証すべき山地の古文書、一村また数村の
公約と見るべき書類等に残っている。のみならず幕府恩賜の白木六千|駄は追い追い切り....
「俳句の型式とその進化」より 著者:寺田寅彦
それには、この詩形が国語を構成する要素としての語句の律動の、最小公倍数とか、最大
公約数とかいったようなものになるという、そういう本質的内在的な理由もあったであろ....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
い娘だった。 西班牙の若い娘はすべてその近隣の甘味である。だから、ペトラもこの
公約により主馬頭街の Sweety だった。 すでに甘味だから、ペトラはあの、....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
や技術史家の想定する常識となっている。 だから技術的精神をごく一般的に、又最大
公約数的に考えるなら、それは必ずしも近代精神だけを特色づけるものでもなければ、そ....
「インテリの感傷」より 著者:坂口安吾
選挙に勝って、約束が果せなかったら、内閣失格、オヤメになるべし、である。こういう
公約に対して、国民はいさゝかもカシャクすべきではない。
公約を果すか果さないかゞ政....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
は、もっと安易である。そして、現実的である。彼らは、妄者の顔や人柄から判じ、最大
公約数的な質問や判断で狭めていって、一応の的中率を示す方法を心得ている。 私は....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
なことを言うね。それは易者が妄者の迷いを言い当てるのに良く似ているね。迷いの最大
公約数みたいなものを、言いきるわけさ。そして輪をちゞめていくんだ。もっとも、易者....
「露の答」より 著者:坂口安吾
が君できるものか、と最後的見幕を以て開き直ってしまった。 生憎この約束は内閣の
公約した政策と全然反対のものであった。とはいえ、そこは大人物の内閣で、右から左へ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
カげた話で、現在の依頼者の職業身分に当りがつけば、あとは人相骨相等ににらみ合せて
公約数的に身の上、性格等の判断をわりだすのは不可能ではなく、
公約数の算定法は相当....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ンの説によると、あらゆる種類の犬をかけあわせて雑種をつくった場合、つまり犬の最大
公約数がどういう形をとるかというと、だいたい小型日本犬に似た形のものが生ずるよう....
「猫と杓子について」より 著者:織田作之助
いうものは猫でも杓子でもないのですから、世間の常識とか定説、オイソドックス、最大
公約数的な意見、公式、規格品、標準、権威――そういったものを、よしんばそれが世の....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
っともらしい言葉や議論というものを好む傾向がある。当り前のことが好きなのだ。最大
公約数的なものが好きなのだ。誰が考えても、誰が言っても、そうなるという標語的な結....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
で、第一冊の発行は明治十八年八月二十四日であった。)丁度政治が数年後の国会開設を
公約されて休息期に入って民心が文学に傾き、リットンやスコットの飜訳小説が続出して....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
ときには何も主張しないで、一たび選挙で多数をとったら、政権についたら、選挙のとき
公約しないことを平気で多数の力で押しつけようというところに、大きな課題があるとい....