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公衆電話
「公衆電話〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
公衆電話の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
。女友達の下宿で長話をしている内に電車がなくなり、泊めてもらったのだが、夜なかに
公衆電話が掛って来た。母親から掛けて来たのだった。事情がそれとわかって、母親はほ....
「生きている腸」より 著者:海野十三
、世にもかぼそい身体を、てかてかに擦れた金ボタンつきの黒い制服に包んで駅前にある
公衆電話の函に歩みよった。 彼が電話をかけるところは、男囚二千七百名を収容して....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
ったのか知らないが、これはまた一と騒動あるのではないかと思った僕は、不図気づき、
公衆電話箱に飛びこんで、検事局の宿直室を呼んでみた。話中で暫く待たされたけれど、....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
身にはだんだんに反抗的な元気が湧き上ってきたのだった。 「須永を呼ぼう」 彼は
公衆電話に入って帆村探偵局の須永助手を呼び出すと直ぐに動物園へ来るように命じた。....
「間諜座事件」より 著者:海野十三
ー館の向うの角を曲ると急に歩調を速めて、かねて諜し合せて置いたR区裏の二つ並んだ
公衆電話函のところへ……。 9
公衆電話室には、既に黄色の外套を着た....
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
た。 ジュリアは第四号室を、千鳥の方はその隣りの第五号室を借りた。その浴室は、
公衆電話函を二つ並べたようになっていて、入口に近い仕切の中で衣類を脱ぎ、その奥に....
「蠅男」より 著者:海野十三
だす」 「え、新世界のそば?」 「はア、そや。天王寺公園南口の停留場の前に、一つ
公衆電話がおまんね。その中に、蠅男が入りよったんや。あんさんの命令どおり、すぐ電....
「心臓盗難」より 著者:海野十三
て烏啼天駆の変装なること、この二つが確認された。 そこで探偵は、倶楽部を出て、
公衆電話函の中に入った。呼び出した相手は、余人ならず入院中の安東仁雄だった。 「....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
肉じゃない。よろしい、とにかくそっちへ行こう。十五分とはかかるまい。見附の東側の
公衆電話のところだね。じゃあ後はお目にかかって……」 受話器をがちゃりとかけて....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
ることは僕同然であって、同情にたえないものがある。 僕は一町ほど先の町角に在る
公衆電話までいって、そこから魚戸氏を呼び出そうと思った。 そう思いながら、その....
「獏鸚」より 著者:海野十三
向うもさる者で、僅か二分間で電話を切ってしまった。交番の巡査が駈つけたときには、
公衆電話函は塔の中のように静かだったという。……どうだ、聴いているかね」 と帆....
「白銅貨の効用」より 著者:海野十三
十銭白銅貨や五銭白銅貨をもって自働販売器の類を操作させることは、夙に逓信省が
公衆電話にて行えるところで、近来は鉄道省も之を切符販売用に用い、専売局は煙草の自....
「光は影を」より 著者:岸田国士
がホームにはいつた。そして、僅かな停車の後、発車の汽笛が鳴つた。 彼は、近所の
公衆電話へ駈け込んで、療養所を呼び出した。 迎えの自動車へ乗せようとする間際に....
「暗号数字」より 著者:海野十三
ても、この六桁の暗号の鍵を解かずには置くものか」 帆村は料亭を出ると、すぐさま
公衆電話函に駈けこんで、大辻助手を電話口に呼びだした。こういう重大事項になると、....
「深夜の客」より 著者:大倉燁子
、もう現場にいなかったのですから――」 「誰が警察へ知らせに行ったのです?」 「
公衆電話だったそうです。無論誰だか分りませんでした。――で、譲治も一時はもしかし....